北京
PM2.577
23/19
ライフマガジン:全人代に注目
話題一:今年の「両会議(全人代&政協)」は、なぜ特別?」
風薫る5月の北京。世界からの脚光を浴びています。新型コロナの沈静化により、中国の「両会議」こと、全国人民代表大会(全人代)と中国人民政治協商会議(政協)が22日と21日にそれぞれ開幕しました。年に一度開催される「両会議」は、中国の国家戦略や経済社会の発展に関わる諸事業を画策する重要な場として、通常は3月上旬に開かれるが、今年は新型コロナの影響で見送られ、改革開放40年来初の延期開催となりました。では、非常時の「両会議」では、どのような特別な点があるのでしょうか。
話題二:政府活動報告のポイント
全人代の恒例行事として、李克強総理は「政府活動報告」を行います。過去1年間の政府活動を取りまとめ、今後1年間の経済社会の発展、国民生活の改善、国際協力の推進について全国民ないし世界に対する約束を行います。複雑な変化や新型コロナの蔓延に加えて、昨今の世界情勢は未曾有の変化と不確定要素に直面し、多くの試練と挑戦に晒される中、いかに「危機」を「契機」に転換させ、中国の知見と中国人民の自信を世界に向けて発信するのか、今年の政府活動報告のポイントをまとめてみましょう。
話題三:経済成長率目標はなぜ設定せず?
今年の政府活動報告の中には、通年の経済成長の具体的目標が提出されておらず、今年は雇用の安定と国民生活の保障を優先すること、貧困脱却への堅塁攻略戦に断固打ち勝つこと、全面的な小康社会(いくらかゆとりのある社会)の実現に努力するという目標タスクを強調しています。では、今年の政府活動報告ではなぜ、具体的な経済成長目標を設定しなかったのでしょうか?