5月19日 火曜日

2020-05-19 23:24  CRI

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案内:王小燕&斉鵬

 北京では、市の花の「庚申バラ」が満開です。今日(19日)の最高気温は30度で、初夏が近づいています。

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5月19日 放送局付近の道路の生垣に咲く庚申バラ(撮影:燕)

 

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5月18日 放送局付近の公園の景色(撮影:燕)

 今日の番組はまず最近、「火曜ハイウェー」宛てに届いたお便りをご紹介します。

 続いては「新型コロナとの戦い」のコーナー。18日にテレビ会議方式で開幕したWHO年次総会での習近平国家主席の演説、鐘南山氏が中国国内の感染症への最新の状況判断、武漢、東北など各地の動向を取り上げます。

 後半は、22日に開幕する全人代の注目スポットについて、会議の取材記者である斉鵬アナが紹介します。

<新型コロナと戦う最前線>

 米ジョンズ・ホプキンス大学の18日午後7時時点の集計によりますと、新型コロナウイルスの感染が確認された人は世界全体で473万8146人、亡くなった人は31万2397人となっています。ここの所、毎日の新規感染者が約8万人ずつ増えており、歯止めがかかっていません。

 こんな中、新型コロナウイルスへの対応策が最大の焦点となる世界保健機関(WHO)の第73回の年次総会が、18日に日本時間午後7時に、テレビ会議方式で開幕しました。194の加盟国が参加し、二日間の日程で行われるこの会議で、感染の封じ込めに向け一致した方向性を示せるかが世界的な関心事です。

 中国の習近平国家主席が開幕式で演説を行い、「発展途上国、特にアフリカ諸国を援助することは、感染症抑制活動の要である」としたうえで、国際社会に世界保健機関(WHO)への政治的な支持と資金の投入を呼びかけました。また、中国が更に感染症への戦いを支持するための5大措置を発表し、2年間で国際協力に20億ドルを提供することを表明したうえ、新型コロナのワクチンを開発し使用段階に入れば、世界の公共財とすることを明らかにしました。習主席は演説の中で、とりわけ、国際社会の協力のがウイルスとの戦いで大事であると訴え、「人類は運命共同体であり、一致団結こそが感染症に打ち勝つうえでの最有力な兵器である」と強調しました。

 なお、新華社通信が税関当局のデータとして伝えたところでは、中国は今年3月1日から5月16日までにマスクを509億枚、防護服を2億1600万着輸出したほか、新型コロナウイルスの検査キットも1億6200万人分輸出しました。主な輸出先は米、日、独です。また、アフリカにある50余りの国とアフリカ連合に対しては大量の支援物資を送り届けたほか、中国から5つの医療チームを派遣したほか、アフリカに常駐している46の中国医療チームも駐在先の国のウイルス封じ込め作戦に参加しているということです。

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5月18日 放送局付近の公園の景色(撮影:燕)

<最近届いたお便りの抜粋>

★大学生・松田ひなた

 ポッドキャストでハイウェイ北京を聞き竹内さんを知り、質問がありましたのでメールいたしました。私も同じく、日本人の中国に対する印象の悪さに疑問をもっています。竹内さんのおっしゃる通り、メディアの影響が強く、それによって作られた世論だと思います。

 いまの20代も、もの心がつくときに日中関係が悪かったため、中国に良い印象をもっていない人が多いと感じます。私は一度10日間程上海に行っただけですが、それでも都会的な上海と親切で明るくて大らかな中国の方が魅力的に映り、抱いていた悪い印象が180度変わりました。

 そこで質問です。ただの大学生が、今、日本の中国の印象を変えるためにできることは何かあるのでしょうか。やはり個人のSNSなどで発信していくことなのでしょうか。

★回答From竹内亮さん:自分の考えを持つこと 今は個人の発信力が強い時代 

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 「“ただの大学生”にできることはたくさんあると思います。私だって、ただのおじさんです。今はテレビメディアだけではなく、SNSもありますので、個人の一人ひとりの発信力がどんどん強まっている時代ですので、できることから始めれば、どんどん輪が広がっていくと思います。

 まずは、自分の親や回りの友達に自分が感じた中国の面白いところをどんどん広めれば良いと思います。次に、実際に中国に来て自分の目で見ることです。日本人の中国嫌いは結構食わず嫌いが多いので、なんとなくイメージで良くない印象を持っている人が多いです。中国の映画、アイドル、ドラマ、音楽には、格好良いのがいっぱいあります。そういうところから友人にシェアをしてください。大事なのは、意志の強さだと思います。たとえば回りの友達から“中国に興味がない”と言われたとしても、あきらめずに強い意志を持って伝えていけば、必ず伝わるので。

 今は一人ひとりのシェアする力、SNS等で拡散していく力が非常に強い時代です。一人ひとりがちゃんと自分の考えと意志をもって、発信することが一番大事だと思います。」

★高知県四万十市右山五月町・杉村和男さん 

 5月12日の放送をお聴きいたしまして、南京在住の日本人ドキュメンタリー監督、竹内亮さんへのインタビューは良かったですね。特に、日本人が中国を理解していない、信用していないことについて、日本のメディア、ワイドショー、視聴者が悪い、というのは、私も気になっていました。このことは放送局の違い、出演している解説者、専門家によって、かなり差があるように感じます。(中略)視聴者に関して言えば、自分の考え、信念をしっかり持っていない人々が、そういう偏った局や専門家の話にすぐ感化されているのが非常に気になります。これは危険なことです。

 今回の新型コロナウイルスについて、何度も話していますが、病は基本的に自然現象です(基本的というのは、例えば放射線のように、元々、自然界に存在しない元素によって罹患した病を除いて、という意味です)。つまり、新型コロナは、2011年の東日本大震災や一昨年の西日本豪雨と同様、自然災害です。困っている時には、国内はもとより、国を超え助け合うのが大原則と思います。

 誰しも熱が38~39度あれば休むでしょうから、今は皆がそう思って、2週間、家でじっとしていれば良いのでしょうが、日本では徹底しないですね。緊急事態宣言解除の有ったばかりの昨日、5月14日、愛媛県で17人のクラスター(集団感染)が有りました。

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5月12日 四万十川支流・後川で咲く野バラ(撮影:杉村和男)

 写真は四万十川支流の後川(うしろがわ)で撮影したノイバラ、通称、野バラです。つる植物なので多くはランダムな形になりますが、これは整然と、端正な形にまとまっていました。庭植えされるバラ同様、大変良い香りがしました。5月12日、四万十市中村東町(なかむらひがしまち)2丁目での撮影です。 

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5月12日 四万十市中村東町に咲くクララ(撮影:杉村和男) 

 写真上はクララです。「アルプスの少女ハイジ」の登場人物と、たまたま同名で、外国の名称のようですが、この植物には毒が有り、食べると目が眩むことから、「くらくら草」が転じて、「クララ」になったと言われています。食べて毒なので、眺めたり、触れたりするのは、全く問題ありません。「苦参」という生薬としても出てきます。

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5月12日 四万十市敷地にて(撮影:杉村和男)

 5月という快適な季節にあって、そよ風にゆらぐ様が、何とも爽やかです。写真(上)は5月12日、後川を背景に咲くクララです。

★東京都大田区・三輪徳尋さん

 竹内亮さんなど、多くの方々が、日本の人々を気にかけ、時には諭すように、時には強い言葉で、文字や映像など様々な媒体で、ウイルスを軽視してはいけないとメッセージを送っていても、その言葉が届かなかったり、聞こえても耳を傾けない人や聞こえないふりをしてしまう人、嘘だと決めつけてしまう人がいることはとても残念でなりません。

(中略)テレビがつまらないと感じたり、本当のことは伝えられないと感じている若者達がネットによる情報を大事にしていることもまた事実と思います。もっと多くの人や組織がテレビ番組を製作する側の都合というフィルターを通すこと無く、直接伝えられるネットでの情報発信を重く捉えて、もっとコンテンツを増やしてほしいと思います。そして、素直に言葉を聞き、正しい判断が出来る若い人たちがもっともっと増えて、より良い世界の実現を大きな視点で目指して欲しいと思います。

 先般、日本で発表された新たな生活様式を受け入れられないと言う人も多くいる様ですが、宣言が解除されることが、ウイルスが駆逐されたと言うことでもなく、ウイルスとの戦いに完全勝利したということでもなく、常に気を緩めれば新型肺炎に感染するリスクがあるということを忘れてほしくありません。

★名古屋・ゲンさん

 コロナで先を行く中国の情報は、本当に貴重です。ウイルスキャリアでありながら症状が出ない、無症状感染者による感染拡大のニュースには緊張させられました。隠れたリスクに対して、武漢市が市民全員を対象に核酸検査を実施するとのこと。結果はどうなのか、日本も注目しなければならないですね。 

 「パンダの恩返し」のネーミングはほっこりしますね。「鶴の恩返し」っていうのは、自らの羽根をぬいて喜んでもらおうとする、痛々しさを感じてしまいます。

 竹内さんの南京のドキュメンタリー2作品は拝見して、衝撃を受けました。

 「ここまでやっているのか!」という実際の影像を、南京在住の日本人による、日本語で説明されたのですから。世界のだれがレポートするより、リアルな迫力がありました。インタビューでは、歯に衣着せぬ明快な、まっすぐなお話しぶりに圧倒されました。こういう方が南京に居てくださって本当に良かったと思います。次は「武漢」を取材されるとのこと。見たまんまのものを世界に届けるという竹内さんの大きな瞳に期待しています。

 日本へのアドバイス、「テッテイテキに2か月我慢する」は、胸に沁みました。星さんが「一緒に武漢へ行って島田さんのカレーを食べたい」と言った時、「日常」という何気ない言葉の、重さと豊かさをどっしりと感じました。 

◆ ◆

 この番組をお聞きになってのご意見やご感想、人類の新型コロナとの戦いに寄せる思いをぜひお聞かせください。Eメールはnihao2180@cri.com.cn、お手紙は【郵便番号100040 中国北京市石景山路甲16号 中国国際放送局日本語部】もしくは【〒152-8691 東京都目黒郵便局私書箱78号 中国国際放送局東京支局】までにお願いします。皆さんからのお便りをお待ちしております。

ラジオ番組
10月29日放送分
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