オンライン授業を受ける子ども
日本のメディアの報道では、各地で新型コロナ感染のピークが過ぎ去ったようで、心から嬉しく思っています。しかし、まだ終息まではほど遠い状況のようです。というのは、新型コロナとの戦いの大変さを如実に物語っている動きが中国で起きました。ロックダウン解除された武漢で、35日ぶりに新規感染者が報告されたのです。武漢市保健当局によりますと、9日と10日に新たに6人の市内発生の感染者が確認され、6人は同じ団地の住人で、この団地は以前に20人余りの感染者が報告されたそうです。長い期間、ウイルスキャリアでありながらも症状が出ない無症状感染者による感染拡大という課題が浮き彫りになっています。こうした隠れたリスクに対して、武漢市は市民全員を対象にする核酸検査の実施を決め、PCR検査や抗体検査の費用を医療保険の適用範囲にすると発表しました。
こんな中でお伝えする今日の番組、武漢市の最新の動きのほか、新型コロナ感染症が中国人の暮らし方にもたらした変化にフォーカスします。後半の「新型コロナでつながれた中日の絆」では、南京の感染対策をドキュメンタリーとして制作し、世界に発信したことで注目された、南京在住の日本人ドキュメンタリー監督、竹内亮さんへのインタビューをお届けします。詳しくは【CRIインタビュー】をご参照ください。
＜リスナーのお便りから＞
★北海道石狩市・上田知晴さん
この春の時期にいつも元気を私と妻に与えてくれる我が家の桜が、今年も寒さを乗り越え、コロナどこ吹く風ぞ、と言わんばかりに咲いてくれましたので、その桜をカメラに修めました（写真下）。
4月28日の放送では食習慣の変化として分食や子皿料理、取箸、取り分け用スプーンといったことが話題に上がっていました。仕事柄、大変気になる話題なのですが、食習慣の変化、食文化の変化として食事の時のスタイルはコロナの蔓延後、中国ではどのように変化していらっしゃいますか。日本では新しい生活様式として食事に関して言えば、分食の他、「対面でなく、横並びで座ろう」や、「おしゃべりは控えめ」にといったことが実践例として提唱されました。正直なところ、これでは、商売がきつくなってしまうが本音です。
コロナ封じ込めでは日本の先を行く中国ではこの点、どのような変化が見られているのでしょうか。又、ロックダウンを乗り越えた武漢の飲食店はどのような様子なのでしょうか。もし、機会がございましたらお知らせくださいませ。
★名古屋・ゲンさん
名古屋も30℃を超える日があるようになり、大急ぎで夏ものを引っ張り出して、取り散らかっています。家の中までパンデミックなのに、住む人間だけは同じで、夏物に取り換えできません。
そんな中で聞こえてきた団地の大合唱というので、自宅隔離の市民たちが皆が窓辺に出て合唱したのかと期待したら蛙さんたちの声でした。コロナのニュースの見過ぎ、聞きすぎですね。
中国のミュージシャン130人のバーチャル・チャリティコンサート、素晴らしい試みでしたね。ほんとの合唱曲も皆が自宅にいて声を編集した歌って、言われなければ分かりませんでした。王小燕さんと斎鵬さんも自宅にいて今回の番組を放送してるとは信じられませんでした。最初の頃は明らかに声の質も違うし、話の間もぎこちない物を感じていましたが、今は二人ともスタジオに一緒にいるのと変わらない放送でになっています。
でも、リスナーは欲深いです。あの、最初の頃のハラハラドキドキする放送が懐かしいです。困難を乗り越えようとしていた切迫感が収まった今、達成感が聞き取れそうな落ちつきをお二人に感じます。
鐘南山先生の、「感染症の後遺症は残るか」の質問に対するお答なども、日本の聴取者にとっては指針になります。
★高知県四万十市右山五月町・杉村和男さん
５月11日、高知県では小中学校が再開されました。長い間、休業していたデパートの高知大丸も時間を短縮して営業するそうです。幸い、高知県内では４月29日に74人目の感染者が出て以降、新たな感染者は確認されていません。ただ、日本や世界でコロナウイルスが消えた訳では有りませんので、油断は禁物です。
さて、５月５日の放送をお聴きして、冒頭に紹介された、上海レインボー室内合唱団の歌声による「さすらいの小惑星円舞曲」は、心が洗われるような、とても素敵なハーモニーでした。私は父が地元の交響楽団でバイオリンを弾いていたことも有って、子供の頃から音楽に囲まれて育ちました。そして、この世で一番美しい楽器は、「人間の声」だと思うようになりました。例えば、ド（Ｃ）、ミ（Ｅ）、ソ（Ｇ）の音をピアノで同時に鳴らしても（Ｃメイジャーという和音ですね）、それほど綺麗だとは感じませんが、人の声で重ねると実に綺麗です。
（中略）コロナウイルスの感染を防ぐため、人と人との肉体的な距離は間隔を取る必要があっても、人の心と心は寄り添うことで、コロナを始め、様々な困難も乗り切ることが出来ます。新型コロナだけでなく、あらゆる病を克服するためには、誰もが安心して暮らせる社会、世界が大前提だと思います。
杉村和男撮影 5月5日 四万十市森沢にて
写真（上）は、５月５日、四万十市森沢（もりさわ）で撮影した、ハンカイソウ（樊噲草）です。樊噲は、中国の武将の名前だそうです。草丈1.5～２メートルも有る、大きな植物です。花の一つ一つも、ひまわり位の大きさがあります。
杉村和男撮影 5月8日 四万十市入田にて
以前、「ナノハナ咲く丘」の写真をお送りした時、まだ冬木立でした。今は若葉が茂って、良い木陰になっています。エノキ（榎）という木です。あの時は離れた場所から撮影しましたが、木立のすぐ下で撮影しました。５月８日、四万十市入田（にゅうた）での撮影です。
杉村和男撮影 5月7日 四万十市森沢にて
真奥（まおく）という標高487メートルの山より、四万十市街、四万十川の眺めです。山は、四万十市森沢にあります。こうして見ると、四万十市は、ほとんど山です。眼下に、森沢の深い谷が、見て取れます。５月７日の撮影です。
放送の中で、コロナウイルス感染ゼロに対し徹底したこととして、栄養、睡眠を十分に取って、免疫力を高めることが挙げられていました。このような山へ出かけると、身を持って感じます。植物が豊かで空気が澄み、更に、谷川の水、苔は大気に潤いを与えています。こういう所だと、病に対する免疫力、抵抗力が飛躍的にアップするようです。そんな環境に身を置くことが大事ですね。
★東京都大田区・三輪徳尋さん
中国各地から伝えられるメーデー連休の様子を見ながら、ウイルスに備えつつ、本当に多くの方々が観光に出かけられ、日常生活が本格的に再開してきていることを感じました。
ウイルスが常態化しているなかで、マスクを着用して、健康コードを持って、体温検査を受ける、皆が新しい生活の決まりごとやスタイルを受け入れて、ウイルス予防・抑制をしながら、しっかりと生活を取り戻しているのだと思いました。なにかと新しいことを受け入れられなかったり、面倒なことをしない人はどこにでもいるので、予防・抑制が緩んでしまうことが少し気がかりです。
ウイルスの治療薬やワクチンが開発されるまでにはまだまだ時間がかかり、本当に元のようになるのかということも見通しがつかない中で、外食店や繁華街のサービス業、イベントの興業など、難しい運営が求められる業種も多いのではないかと思います。
（中略）人の心配をする前に、自分も防疫をしっかりとして、バランスの良い食事をして、外出せずに、肺炎に罹患しないようにして、元気に来週もメールしたいと思います。
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この番組をお聞きになってのご意見やご感想、新型コロナウイルスとの戦いに寄せる思いなどをぜひお聞かせください。Eメールはnihao2180@cri.com.cnまで、お手紙は【郵便番号100040 中国北京市石景山路甲16号 中国国際放送局日本語部】もしくは【〒152-8691 東京都目黒郵便局私書箱78号 中国国際放送局東京支局】までにお願いします。
ロックダウン解除された武漢で35日ぶりに、市内発生の新規感染者が報告されました。
Y 武漢市保健当局によりますと、新型コロナウイルスへの感染が最初に確認された武漢市では、9と10日に、新たに6人の感染者が確認されました。6人は同じ団地に住んでいる住人です。
