北京
PM2.577
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「56の民族、56輪の花」(中国の少数民族)(再放送)
担当:孟群 星和明
今日は、孟群アナと星和明アナが担当する番組「中国の少数民族」を再放送いたします。2回連続してお送りいたします。どうぞお聞きください。
まずは湖南省を主な居住地とする少数民族「トゥチャ族」についてです。トゥチャ族は、湖南省、湖北省、貴州省、重慶市の隣り合った地域の武陵山という山の山間部に分布しています。湖南省は、湘西トゥチャ族ミャオ族自治州、張家界市、湖北省の恩施トゥチャ族ミャオ族自治州、宜昌市、貴州省では、東北部の沿河、印江など、交通の不便な山間部に住んでいますが、その分、雄大な景色のところばかりです。
トゥチャ族は早くから漢族との融合が進み、独自の民族衣装はほとんど見られなくなりました。しかし、舞台上のパフォーマンス用として、だぶついている丈の短い上着とスカートの民族衣装を持っています。1956年10月の民族識別活動で単一の民族として正式に認められました。2010年の国勢調査では人口が835万5400人で、全国の少数民族で8位。言語は、チベット・ビルマ語派に属し、長く漢族と交わって暮らしてきたため、現在ではトゥチャ語を母語とする人は10万人程度で、ほとんどが漢語を母語としています。山間部に住むトゥチャ族の食生活は、トウモロコシや稲のほかに、主食としてサツマイモ、ジャガイモをよく食べています。味の好みは、酸っぱくて辛いものです…
ところで、湖南省の人口5686万人のうち、10%ほどの641万人が少数民族です。多い順にトゥチャ族264万人、ミャウ族192万人、トン族84万人、ヤオ族70万人。民族自治州が1つ、湘西トゥチャ族ミャオ族自治州、民族の自治県が7つ、城歩と麻陽、二つのミャオ族の自治県、新晃、芷江、通道の3つのトン族自治県、さらに靖州ミャオ族トン族自治県、江華ヤオ族自治県があります。少数民族の自治による土地の面積は湖南省全体の28%。少数民族が100万人以上いるのは、湘西トゥチャ族自治州に、懐化市、張家界市です。
湖南省永州市江永県は、ヤオ族の村が多く昔のまま残されていることで知られ、1000年の歴史を持つ村もあります。同じ村に、同じ家族がずっと住み続け、ほとんど外部からの影響がなかった桃源郷です。村には、明の時代の建物とみられる家屋が約300カ所、明の時代の長城が850m、橋や楼閣、石碑など、公共の設備が整い、山あり川ありの景勝地として、永州市の観光業の目玉スポットとされています。詳しい内容は、番組をお聞きください。