【観察眼】政治屋は人類のウイルスとの戦いの妨害者

2020-04-26 14:00  CRI

 米ニュースウェブサイド「ポリティコ(Politico)」は4 月22日、新型コロナウイルスの感染による米国最初の死亡例は、2月6日に前倒しされたと報じた。米紙『ニューヨークタイムズ』はこの報道を受け、「その時点、感染はコミュニティーでもすでに始まったことを物語り、米国が大規模感染の予防に対策ができていなかったことを裏付けている」という見方を示している。その間、米国の政治屋たちの行動が気になっている。彼らは中国への誹謗中傷に没頭していたが、自国の感染症予防・抑制にどのような行動をしたのだろうか。彼らが優先していたのは、人命救助よりも政治的打算だったのではないだろうか。

 「政治家」と「政治屋」。これは政治の仕事をする者への二つの呼び名である。前者は公の立場、大局的な見地から行動できる人のことを言い、後世に名を残した大物たちが輩出していた。対して、小細工を弄し、私利私欲を満たすために手段を択ばない者は「政治屋」と貶されている。新型コロナウイルスは人類共通の敵になった今、各国では政治屋ではなく、地球のこと、人類のことを視野に行動できる政治家らしい政治家が求められている。

現在も猛威を振るい続けている新型コロナウイルス感染症は、あたかも照魔鏡の如く、民主や公平を口先だけのスローガンにしている政治屋の正体を暴いた。

 中国は感染症をいち早くくい止めるために、未曾有の決断力で人口1000万人余りの都市を封鎖し、世界の感染症対策に貴重な時間を稼いだ。しかし、米国の一部の政治屋は中国の行動を「対岸の火事」のようにしかとらえておらず、米国も現在、どこの国からも追い越すことのできない世界一の感染者数を出した国にされてしまった。

 また、中国は初期から世界保健機関(WHO)及び関係国と情報を共有し続けてきたにもかかわらず、ポンぺオ米国務長官らは、頑なに発表の遅れと情報隠蔽を理由に中国を非難し続けている。また、中国が国際協力を積極的に進め、世界が一丸となってウイルスをいち早く封じ込めるようWHOを全力でサポートする最中に、米国は拠出金を停止すると世界を驚かした発表を行った。

 時間こそが最も客観的な傍観者である。後世から歴史を振り返られる時にこそ、正しい答えが得られるだろう。本物の政治家は凛々しい姿で銘記されるが、私利私欲から、人類の健康を守る戦いを妨害した政治屋は悪名しか残らないだろう。(日本語部論説員)

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