【CRI時評】自信が無いほど、責任のなすりつけに力を入れるポンペオ達

2020-04-18 12:03  CRI

 米国のトランプ大統領は現地時間の15日、メディアの「ウイルスは武漢の研究所に由来する」のかとの質問に応じた際、この件についてますます多くのことを聞いており、「詳細な調査」を行う必要があると述べた。ポンペオ国務長官は、その後のインタビューで再び「ウイルスの起源は武漢」だと語り、「中国政府にはっきりさせる必要がある」と高言した。

 米国のこうした態度表明は、ポンペオ国務長官が中国の外交担当の高官と電話で会談してからわずか1日後のことだ。通話の際、ポンペオ国務長官は、「感染症は国際社会が直面する共通の課題であり、米国は中国と一緒になって双方の感染症との戦いにおける協力を強化することを願うとともに、引き続き米中関係の発展のためにコミュニケーションと調整を維持していく」と述べた。米国の政治家が焦点を中米両国による感染症との戦いから一方的な非難と攻撃へとまたもや方向を転じたことは、前言を覆し、いささかの誠実さもない一面を再び世界に見せつけた。

 ウイルスの由来は科学の問題であり、科学的、専門的意見を聞く必要があり、幾人かの政治家の口からのでまかせに委ねられるものではない。世界保健機関(WHO)の責任者は、新型コロナウイルスが武漢の研究所で作られたものであると証明するいかなる証拠もない、と何度も述べた。多くの著名な国際医学の専門家が、いわゆる「研究所からの漏出」などの説をいささかも科学的な根拠の無いものと指摘している。

 だが、米国の政治家はこうした科学的、合理的な声と提案に耳を貸さず、いわゆる「ウイルスの源は武漢」というでたらめな理屈をひたすら誇張して、手段を選ばず、中国に感染症災害を引き起こした濡れ衣を着せようとしている。

 現在、米国の一部の政治家にとってもっとも差し迫っているのは「選挙政治」のニーズに合わせることであり、そのために現状の厄介な状況から速やかに抜け出そうと試みている。トランプ大統領が新型コロナウイルスの大流行に対してこれまでに見つけた「スケープゴート」を振り返ると、それはWHO、ニュースメディア、議会民主党、各州の州知事などであり、「彼は中国を非難し、オバマ政権を非難し、自分自身を除くあらゆる人を非難している」

 トランプ大統領は15日に「感染症はすでにピークを過ぎた」と宣言したが、最新のデータは、全米の累計報告で感染者数がすでに67万人を超え、死亡者が3万3000人を突破したことを示している。米国では16日、1日の死亡者数がこれまでの最高を記録した。目下、トランプ大統領が急いでやらなければならないことは一刻の猶予もなく感染症をコントロールすることであり、自国の人々に釈明することだ。(CRI論説員)

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