北京
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「56の民族、56輪の花」(中国の少数民族)(再放送)
担当:孟群 星和明
今日は、孟群アナと星和明アナが担当する番組「中国の少数民族」を再放送いたします。2回連続してお送りいたします。どうぞお聞きください。
まずは京族についてです。東南アジアを主な居住地とする京族は、中国では主に広西チワン族自治区防城港市の三つの島に住み、ベト族とも呼ばれます。2010年の国勢調査では2万8200人。京族の祖先はベトナムの漁民で、魚の群れの後を追って16世紀にベトナムから中国に移動し、定住するようになりました。1960年代になると海を埋め立てて防波堤を作り、元の「キン族」三島、三つの島が大陸につなげられました。現在では、養殖業、国境貿易や観光が主要な産業になっています...
次は貴州省と主な居住地とするトン族についてお話しします。トン族は、漢字で「侗族」と書きます。人口は約300万人、55ある少数民族の中で10番目に多く、貴州省、湖南省、広西チワン族自治区の広い範囲に居住しています。比較的環境のいい山間部から谷あいの平野にかけて居住し、貴州省にはトン族の全人口の半分以上が住んでいます。主な産業は水田耕作を中心に雑穀やトウモロコシを作る農業、それに桐油や茶油の生産、生薬の栽培などの林業で、主な作物は水稲、小麦、芋、トウモロコシ、それに綿花、タバコ、アブラナ、大豆などです。トン族には、杉材で作った独自の建築「鼓楼」があり、集会場や祭りの場として使われ、釘を一本も使わないことで知られています。祝祭日になると、トン族は鼓楼前の広場に集まり、女性たちが円陣を組んで、「トン族大歌」という歴史を物語る叙事詩を歌います。詳しくは番組をどうぞお聞きください。