北京
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国産や洋画の過去の話題作が相次いで登場している中国の映画シーン。今週は中国の国歌である『義勇軍進行曲』の作曲者・聶耳(じょう・じ)をはじめとする革命者の群像を描く『為国爾歌(Voice of the Nation)』が、ランキング圏外からいきなり初の1位をゲット。ニューエントリーは2018年の「アジアフォーカス・福岡国際映画祭」に出品された中国映画『冥王星の時(原題:冥王星時刻)』。
単位:万元
~作品紹介~
【1位】為国爾歌(Voice of the Nation)
公開日:2019年10月18日
監督:青山(チンシャン)白海濱(バイ・ハイビン)
主演:王雷(ワン・レイ)娜扎(ナーザー)海一天(ハイ・イーティエン)李宗翰(リー・ゾンハン)
昨年10月に公開された新中国成立70周年記念映画『為国爾歌(Voice of the Nation)』が初の1位に。中国の国歌である『義勇軍進行曲』の作曲者・聶耳(じょう・じ)をはじめとする革命者の群像を描くもので、聶耳役は、現在ドラマなどで活躍中の王雷(ワン・レイ)が担当。『義勇軍進行曲』の作詞者・田漢役は人気俳優の李宗翰(リー・ゾンハン)が演じています。
【2位】誤殺(Sheep Without a Shepherd)
公開日:2019年11月29日
監督:柯汶利(サム・クワー)
主演:肖央(シャオ・ヤン)譚卓(タン・ジョオ)陳沖(ジョアン・チェン)許文珊(シュー・ウェンシャン)
ロングヒットを記録している社会派サスペンス『誤殺(Sheep Without a Shepherd)』。本作はインド映画のリメイクで、タイを舞台に、家族を守るため悪の勢力と戦う父親の姿を描くものです。主演は筷子兄弟(チョップスティックスブラザーズ)の肖央(シャオ・ヤン)。マレーシア出身の若手・柯汶利(サム・クワー)監督がメガホンを取っています。
【3位】カペナウム(中国題:何以為家)
公開日:2019年4月29日
監督:ナディーン・ラバキー
主演:ナディーン・ラバキー ゼン・アル・ラファ ヨルダノス・シフェラウ ボルワティフ・トレジャー・バンコレ
第71回カンヌ国際映画祭で審査員賞とエキュメニカル審査員賞を受賞した2018年の話題のレバノン映画『カペナウム(中国題:何以為家)』が中国で再上映中!今作は、長編デビュー作『キャラメル』で知られるレバノンの女性監督ナディーン・ラバキーが監督&脚本を担当したもので、中東のスラム街を生きる12歳の少年の視線から、貧困や移民問題などに悩まされた中東の現実を描き出したヒューマンドラマです。
【4位】僕のワンダフル・ジャーニー(中国題:一条狗的使命2)
公開日:2019年5月17日
監督:ゲイル・マンキューソ
主演:デニス・クエイド キャスリン・プレスコット ヘンリー・ラウ マージ・ヘルゲンバーガー ベティ・ギルピン
世界を感動させたわんこ映画シリーズの第2弾が中国で再上映をスタート。本作は一生を終えた犬が飼い主と再会するために、別の犬としての新しい生命を受けて生まれ変わりを繰り返す『僕のワンダフル・ライフ』の続編で、やがて全く別の犬として過去の飼い主に再会したこの犬の、さらなる生まれ変わりの旅を描く物語となっています。前作で監督を務めたラッセ・ハルストレム監督は今作で制作総指揮となり、監督は、ドラマシリーズ『モダン・ファミリー』などで知られるゲイル・マンキューソ監督にバトンタッチ。
【5位】グリーンブック(中国題:緑皮書)
公開日:2019年3月1日
監督:ピーター・ファレリー
出演:ヴィゴ・モーテンセン マハーシャラ・アリ リンダ・カーデリーニ
2019年度第91回米アカデミー賞の最優秀作品、助演男優、脚本の主要3部門の受賞を果たした超話題作『グリーンブック(中国題:緑皮書)』が中国で再上映スタート!黒人ピアニストと彼に雇われた白人の用心棒兼運転手が、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を手に人種差別が残るアメリカ南部を巡る人間ドラマで、白人役を『ロード・オブ・ザ・リング』『はじまりへの旅』などのヴィゴ・モーテンセンが、黒人役を『ムーンライト』などのマハーシャラ・アリが好演しています。監督は、『メリーに首ったけ』などのピーター・ファレリー。
【6位】白蛇:縁起(White Snake)
公開日:2019年1月11日
監督:黄家康(ホァン・ジャーカン)趙霽(チャオ・ジー)
主演(吹替):張喆(チャン・ジャー)楊天翔(ヤン・ティエンシャン)唐小喜(タン・シャオシー)
中国古代の四大民間伝説の一つとされている『白蛇伝』を元に制作されたアニメ映画『白蛇:縁起(White Snake)』が再上映!ヒロインの白娘(パイニャン)が、許仙(シュウセン)と出会う500年前、許仙の前世である阿宣との壮絶な恋愛を描いています。この作品は昨年9月に東京・池袋のHUMAXシネマズにて単館上映されました。
【7位】冥王星の時(原題:冥王星時刻)
公開日:2018年12月7日
監督:章明(チャン・ミン)
主演:王学兵(ワン・シュエビン)劉丹(リウ・ダン)
2018年の「アジアフォーカス・福岡国際映画祭」に出品された中国映画『冥王星の時(原題:冥王星時刻)』が初登場7位に。中国第6世代監督の1人、章明(チャン・ミン)監督が8年かけて完成した力作で、映画を撮る男女が撮影ロケ地でさまざまな問題に巻き込まれていく様子を描いています。18年のカンヌ国際映画祭にも登場しています。
【8位】僕のワンダフル・ライフ(中国題:一条狗的使命)
公開日:2017年3月3日
監督:ラッセ・ハルストレム
主演:デニス ・クエイド ジョシュ・ギャッド ブリット・ロバートソン ペギー・リプトン K・J・アパ
4位にランクインした『僕のワンダフル・ジャーニー(中国題:一条狗的使命2))の前作。一匹の犬がその一生を終え、別の犬としての新しい生命を受けて生まれ変わりを繰り返す中で、やがて全く別の犬として過去の飼い主に再会するという、犬たちの生命の循環を描く作品です。
【9位】滚蛋吧!腫瘤君(Go away Mr. tumour)
公開日:2015年8月13日
監督:韓延(ハン・イェン)
主演:白百何(フェイ・バイ)呉彦祖(ダニエル・ウー)
2015年の大ヒット映画『滚蛋吧!肿瘤君(Go Away Mr.Tumor)』が再上映スタート。29歳で癌のためこの世を去った、女性漫画家・熊頓が、自身の闘病生活をユーモアたっぷりに描いた4コママンガが原作で、人気女優である白百何(フェイ・バイ)の代表作のひとつとされています。
【10位】夏洛特煩悩(Goodbye Mr.Loser)
公開日:2015年9月30日
監督:閆非 彭大魔
主演:瀋騰(シェン・テン) 馬麗(マー・リー)
2015年に大ヒットした低コスト国産喜劇『夏洛特煩悩(Goodbye Mr.Loser)』が再上映実施中!喜劇団体『開心麻花』の人気舞台劇を同団体の手掛けにより映画化したもので、人気コメディアン、瀋騰(シェン・テン)と馬麗(マー・リー)が主演を務めています。(ミン・イヒョウ 謙)