北京
PM2.577
23/19
4月4日、清明節。暦の上で死者に思いを託する日だ。
この日、国内全土と外国駐在大使館で半旗が掲げられ、午前10時に全国民が3分間黙祷し、自動車、列車、艦船はサイレンを鳴らし、防空警報も鳴らされた。これは、新型コロナウイルス肺炎との戦いの中で犠牲になった烈士と同胞たちへ哀悼の意を表すためである。
湖北省政府が先日烈士の称号を授与した14人の中には、治療の第一線で戦う医療従事者、職責を厳守する警察、住民の生活を守る社区(コミュニティ/中国の最も基礎的な地域社会の名称)」の職員がいた。彼らは他人の健康と安全を守るため、自らの命を捧げたのだ。
追悼は悲しむだけではなく、銘記する意味もある。新型肺炎を前に、政治、経済、社会は大きな試練に耐えてきた。この中で、「死神」と戦った上で収めた経験は永遠に人々の心に深く刻み込まれるべきだ。これこそ、亡くなった方にたいする一番の報いであり、生者にとっては貴重な経験でもある。
予防・抑制のため、人々は距離を取っているものの、世界中の皆の心は過去のいつと比べても緊密に繋がっている。ウイルスが人種、民族、国籍を問わず無差別に侵害するのに対し、人類は運命共同体として立ち向かい、対応策を講じている。世界にわたるこの戦いの中で、非難、誹謗中傷、汚名化は団結を破壊するしかなく、感染者の治療には何の役にも立たない。いかなる政府にとっても、民衆の健康と命を守ることは一番の急務であるべきだ。
追悼は、更に力を蓄積するためでもある。新型肺炎の抑制において段階的な勝利を収めているとともに、生産が秩序よく回復され、市民の生活が徐々に軌道に戻りつつある。新型肺炎との戦いの中で讃えられた我を忘れる奮闘、上下一心の精神はこれからの経済社会発展の建設にも必要とされる。
英雄が去り、安息を祈る。明日へ向け、彼らの分まで頑張っていこう。(CRI日本語部論説員)