【CRI時評】運命共同体とはなにか、中国は行動で示す

　「私たちは日常生活の不便さを甘受し、多くの楽しみを諦めているすべての中国の人々に心から感謝します。これは彼らがウイルスの拡散を抑えるために払っている犠牲であり、全人類に対する偉大な貢献です」。これはグテーレス国連事務総長が新型コロナウイルス感染症と戦っている中国に対する評価だ。

　「私たちは武漢市の人々が果たしている貢献に思いを寄せなければなりません。世界はあなた方に借りがあります」。これは中国と世界保健機関（WHO）の新型コロナウイルス合同視察チームの外国人専門家チーフで、WHO側責任者であるブルース・エイルワードWHO事務局長補が中国での9日間に渡る視察の後に発した感慨だ。

　現在、新型コロナウイルスによる感染症はすでに世界60以上の国に波及しており、国際社会は積極的に感染拡大防止に取り組みながら、世界の公衆衛生安全を維持するための中国の努力をより深く理解している。

　感染症の発生後、中国は国民の生命の安全と健康に責任を負うだけでなく、世界の公衆衛生事業に対しても責任を尽くしてきた。最短時間でウイルスの病原体を解析し、ウイルスの全ゲノム配列をすべての関係者と共有している。WHOの専門家を国内視察に招き、感染症と戦う最前線の生の状況を全面的に見せた。中国の包括的な防疫対策も国際社会に認められている。一部の国々は中国の「社区（コミュニティ／中国の最も基礎的な地域社会の名称）」の隔離措置や臨時病院の建設などのやり方から経験を汲み取ることを望んでいる。例えば、イタリアは空気で膨らむ「テント張りの仮設病院」を組み立てた。

　自国の感染症予防・抑制活動に努力する一方で、中国は医療条件が遅れている国や、感染症が深刻な国を一貫して力の及ぶ限り支援している。中国疾病予防コントロールセンター（CDC）はWHOなどの機関と連携して、アフリカで新型コロナウイルスの予防活動を展開し、PCR検査の能力を備えたアフリカの国は2カ国から数十カ国に増加した。中国紅十字会のボランティア専門家チームは支援物資を携行してテヘランに到着し、近隣の日本や韓国を支援する医療物資も続々と現地に到着している。

　ウイルスに国境はない。危難を目前にして、「人類運命共同体」の意味合いはかつてないほどリアルで温かみのあるものになっている。（CRI論説員）