北京
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中国八大料理・福建料理(前編)
閩菜(福建料理)は中国八大料理の1つであり、古代の中原地域の漢民族の食文化と南部閩越族の食文化が溶け合って形成されたものです。その発祥地は福建省の省都・福州市で、福州料理をベースに、福建省の東部、南部、西部、北部などの地域の料理が吸収されて出来上がった料理体系です。
福建省は中国東南部にある、湿潤な気候で雨量が豊富な常春の町です。その東部は海に面し、西部と中部には山と丘陵地域が広がっています。沿海部は海岸線が長く、魚介類などの海産物がたくさん獲れます。また、西部と中部では米、サトウキビ、野菜、果物などが栽培されています。
さらに、地理的条件に恵まれていることから、お茶やシイタケ、タケノコの産地としても有名です。福建省の人々は、海の幸と山の幸を存分に利用することで、美食を開発してきたのです。
閩菜の特徴は大きく3つあります。それは、(1)紅麹(ベニコウジ)米のお酒を造る時にできる酒かす(紅糟)を使って料理に色をつけること。(2)スープ料理が多いこと。(3)甘酸っぱい味つけが多いということです。特に、スープ料理は「閩菜の精髄」とよばれています。さらに詳しい閩菜のお話は、是非この時間の番組をお聞きください。(まとめ:任春生)