北京
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両国の特等賞受賞者
中国外文出版発行事業局傘下の人民中国雑誌社が主催する第一回中日青少年書画友好交流コンクールの授賞式が22日、北京で開かれました。中国外文出版発行事業局の陸彩栄副局長、美術家団体・公益社団法人二科会の生方純一常務理事のほか、中国教育部、文化・観光部、中日書画機関の関係者や、中日両国の美術教師と生徒など約300人が参加しました。
陸彩栄副局長
陸副局長は挨拶で、「今大会には6万点以上の応募があった。繊細な筆遣いと豊かな感情をもって描かれた作品群から、両国の青少年たちの書道と絵画のレベルの高さと中日友好への願いが見えてくる。このコンクールを通して、両国の青少年たちが交流を深め相互理解を促進することに、より大きな役割を果たしていきたい」と話しました。
生方純一常務理事
また、今大会の絵画部門で審査員を務めた生方常務理事は審査の感想について、「中国の学生の作品は、長い伝統に則った水墨画や山水画の流れを汲んでおり、非常に優秀な作品が多かった。特に筆の特徴をよく生かし、筆の穂先とぼかしの使い方が大変上手だ。中国の学生は画仙紙をうまく使えるので、この点については日本の学生たちも見習い、取り入れていくべきだ」と述べました。
絵画部門特等賞の張蘊馨さんとその作品『天香』(右)
絵画部門で中国人として特等賞を受賞した陝西省西安市の張蘊馨さん(中学2年生)はインタビューで、「絵画が好きで、小学4年生から勉強を始めた。特等賞をもらえて、とても嬉しい。実は小学生の時に、中日の書画交流イベントに参加したことがあって、その時にできた日本人の友人とは今でも連絡を取っている。彼らの作品もとても素晴らしいものだ」と答えました。
絵画部門特等賞の熊谷洸哉さんとその作品『関羽奮戦』
同じく絵画部門で日本人として特等賞を受賞した青森県の熊谷洸哉さん(高校1年生)は、「青森県弘前市のねぶた祭の絵を描く職人になるのが夢で、書画を習い始めた。今回のコンクールでは、たくさんの中国の学生の作品を見ることができた。彼らの筆遣いと色遣いは大変勉強になった」と話しました。
両国青少年による合作『共同的家園(共同の家)』
今回のコンクールは、書画を通じた中日青少年の交流を促進する目的で、両国の6歳から22歳までの書画愛好者を対象に書道と絵画の作品を募集して実施されたもので、両国が定めた「中日青少年交流推進年」シリーズイベントにも認定されています。
なお、受賞作品は2020年の1月13日から19日にかけて、日本で展示される予定となっています。(取材:李陽)
受賞した書画作品