北京
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中国あれこれ&マオナン族の歌とスポーツ
「ハイウェイ北京」木曜日の番組は、中国のトレンドや出来事などをご紹介する「中国あれこれ」と少数民像の話をお届けする「56の民族、56輪の花」の二つのコーナーでお送りします。
「中国あれこれ」では中国で歩きスマホへの罰金がスタートするのかという話、そして商品配送先の住所から新たな人口流動の流れが分かる話などをお送りします。
「56の民族、56輪の花」で取り上げるのはマオナン族の歌とスポーツです。
マオナン族は文字を使わないことから、歌が物事を記録する上で非常に重要な役割を持っていました。そのためか歌が発展し、内容が豊かな上、形式も整っています。祝祭日に歌う歌、子供の歌、叙事詩のような歌など、歌の役割や歌う場面、人などによって、長さやリズムが違ってきます。例えば七文字一句の叙事詩のような歌、短いものは四句、長いものは数百句もあり、歴史上の物語の多くはこうした形で歌い継がれ、文字の代わりに歴史を記録する役割を果たしてきました。歌だけではなく、マオナン族独特のマオナン劇もあります。その内容は恋物語やマオナン族の暮らしを描いたものが多く、マオナン族の歌や楽器、舞踊を一度に披露できるものとして地元で親しまれています。
マオナン族の人たちの間では、音楽だけでなくスポーツも盛んで、毎年の農作業が終わるとみんなで集まっていろいろなスポーツをします。マオナン族のスポーツで全国少数民族スポーツ大会の競技に採用されたものに「同填」があります。日本の相撲に似たものですが、手を使わないのが特徴です。地面に直径3メートルほどの円と円の中心を通る直線を引き、二人の選手がその中で戦うというルール。手で相手を押したり引っ張ったりすることはできず、体でぶつかって相手を円の外に押し出せば勝ちです。相手にぶつかる時の力強さ、そして相手からのぶつかりを巧みに避ける動きの速さが勝敗を分けるポイントだそうです。農閑期には村の空き地に集まってグループを組んで「同填」を楽しみます。
詳しくは番組をお聞きください。(Mou 北田)