注目の映画新作 2019年10月 Vol.5

【国産編】

長安道（Hunt Down）
公開日：2019年11月15日
監督：李駿（リー・ジュン）
主演：範偉（ファン・ウェイ）宋洋（ソン・ヤン）焦俊艶（ジャオ・ジュンイェン）陳数（チェン・シュー）
　ベストセラー作家、海岩の同名小説を映画化した『長安道』が11月15日に一般公開決定！1980年代から『便衣警察』や『永不瞑目』『玉観音』など数々のヒットを飛ばしてきた海岩のこの新作は、2013年に出版した自身初の盗墓小説（古代陵墓の盗掘と宝探しをモチーフにした怪奇冒険小説のジャンル）で、中国で一大センセーションを巻き起こした国宝窃盗事件をめぐり、事件に巻き込まれた人々の葛藤を描き出しています。メガホンを取るのは、王小帥（ワン・シャオシュアイ）や婁燁（ロウ・イエ）と並ぶ中国第6世代監督の一人、李駿（リー・ジュン）。これまで、『中国式結婚』『求婚』『落地請開手機』など話題のドラマを数多く手掛けてきましたが、今作は久々の新作映画とだけあって大きく期待されています。主演は、テレビやドラマ、映画などで大活躍してきた個性派俳優の範偉（ファン・ウェイ）、その主演作『胡同（フートン）愛歌』（2003）は日本でも公開されました。ほかに、宋洋（ソン・ヤン）や焦俊艶（ジャオ・ジュンイェン）、陳数（チェン・シュー）などの若手陣が脇を固めています。

【洋画編】

Ruben Brandt, Collector（中国題：盗夢特攻隊）
公開日：2019年11月15日
監督：ミロラド・クルスティク（Milorad Krstic）
主演（吹替）：イヴァン・カマラス Gabriella Hámori Zalán Makranczi Csaba Márton
　今年4月に北京国際映画祭に登場した、2018年のハンガリーの話題のアニメ映画『Ruben Brandt, a gyüjtö（中国題：盗夢特攻隊）』がついに中国で一般公開を実現！本作は、第91回米国アカデミー賞・長編アニメーション賞のエントリー作品として知られ、毎年6月にクロアチアのザグレブで開催されるアニメーション作品を対象にした国際映画祭・ザグレブ国際映画祭で今年の長編部門のグランプリに輝いた作品でもあることから、アニメファンの間で大きな注目を集めています。心理カウンセラーの男が、彼を悩ます悪夢の源である13枚の名画を盗み出そうと、その患者たちと世界の名美術館をめぐる壮大な冒険を展開する不思議な物語です。アニメ映画『My Baby Left Me』（95）によりベルリン国際映画祭最優秀短編アニメ賞を受賞したハンガリーのミロラド・クルスティク（Milorad Krstic）監督がメガホンをとっています。日本での公開は未定です。（ミン・イヒョウ 謙）