北京
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23/19
2日間に渡って中日間の幅広い分野について深く交流を行う、第15回北京―東京フォーラムが26日、北京で開幕しました。今年のフォーラムのテーマは、「世界の繁栄とアジアの平和で中日が背負うべき責任」です。
挨拶に立つ王毅国務委員兼外交部長
王毅国務委員兼外交部長は挨拶で、「中日双方は多くの共同責任と使命を背負っている。新時代に双方はより成熟した関係を構築し、協力の新たな章を共に描く必要がある。中日双方は原則的に来年春の習近平主席の日本公式訪問について一致した。実現すれば、中国国家主席による12年ぶりの公式訪問となり、新時代において両国関係を牽引する重要な一里塚になる。今回のフォーラムがより建設的な意見を提供し、より良い役割を発揮できることを期待している」と述べました。
日本の茂木敏充外相はフォーラムの開催にあたりメッセージを寄せ、「来春の習近平主席の国賓訪日を見据え、あらゆる分野で交流・協力を一層発展させ、日中新時代を切り開いていきたい」と示しました。
日本側最高顧問の福田康夫元首相
日本側の最高顧問を務める福田康夫元首相は、「米国が主導して作り上げてきた戦後の国際秩序は行き詰まりを見せている。多国間の枠組みを構築し、自由経済を発展させることは世界全体の利益であり、アジアの利益、日中の利益でもあり、世界第二、第三の経済大国である日中がそのために協力することは時代の強い要請である。国際経済の透明感が強まるなかで、フォーラムが今後の日中関係に積極的、建設的な提案を行い、両国関係を前進させ、世界に貢献する起爆剤になることを願っている」と期待の言葉を述べました。
徐麟中国共産党中央宣伝部副部長・国務院新聞弁公室主任
また、徐麟中国共産党中央宣伝部副部長・国務院新聞弁公室主任、杜占元外文局局長、横井裕駐中国大使、明石康国立京都国際会館理事長・元国連事務次長らがそれぞれ挨拶し、フォーラムが両国関係の重要な交流ツールの役割を果たしていることや世界第二と第三の経済大国が対話、協力していく重要性などを訴えました。(取材・写真:RYU)
杜占元外文局局長
横井裕駐中国大使
明石康国立京都国際会館理事長・元国連事務次長