北京
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このほど、湖北省武漢市の「平和梱包工場(平和打包廠)」の保護と再利用のプロジェクトが、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の2019年度のアジア太平洋地域における文化遺産の保護に関する賞を獲得しました。武漢市がこの賞に選ばれたのは初めてです。
ユネスコ「文化遺産保護」に関する賞は2000年に設立されたもので、歴史的な価値を持つ建築物の保護、伝統的な文化遺産の保護・伝承、地域的な文化価値の発揚などに貢献した団体や個人を表彰しています。
今回の受賞についてユネスコ側は「平和梱包工場の保護プロジェクトは中国の豊かで多様な工業遺産および迅速に失われつつある20世紀初めごろの建築の姿を保護する上で貢献した。遺産の歴史的価値の保護とその現在と未来における需要の間でのバランスを実現させた」と述べています。
平和梱包工場は武漢市江岸区青島路に位置し、1905年に建設されたもので、イギリス人が漢口に一番最初に開設した綿花の梱包工場です。武漢市の近代工業発展の歴史を示す重要な遺産的な建築物であり、現在、市クラスの文化財保護部門となっています。(玉華、謙)