【観察眼】ノーベル賞、成果を陰で支える環境や教育に注目すべき

2019-10-10 21:52  CRI

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 毎年この時期になると、「ノーベル賞」が世界の注目の的となる。9日夜にノーベル化学賞の受賞者が発表され、「リチウムイオン電池」を発明した日本の吉野彰氏を含む3人が受賞した。アメリカ国籍を取得した人を含めて、日本人受賞者はこれで27人目となる。

 隣国日本で受賞者が現れると、中国国内では日本の教育レベルの高さや教育方法を評価する記事が必ずと言ってよいほどネット上で拡散される。中には過度なまでに自国の教育に懸念を示すものもいるが、少し的外れな部分がある。そもそもノーベル賞は、研究業績について時間をかけて調べるため、20〜30年前の成果で受賞することが少なくない。必然的に中国は成果を出すことになるだろうが、少し後になったとしてもおかしいことではない。

 一方で、ノーベル賞の話題において、受賞国や成果以外に、その研究者を支えてきた環境や政策が注目されるべきではないだろうか。様々な研究ができる環境やそれらを支える国の政策、そして教育を介した次世代への継承、これらが力強く成果に結びついている。今回の受賞者である吉野彰氏は、同じくノーベル化学賞を受賞した福井謙一氏に学び、現在は名城大学の教授として教壇に立ち、若い世代に成功談などを伝えている。

 この面において、中国も国を上げた支援に尽力している。習近平主席は以前の発言の中で、幾度となく人材育成の重要性や多分野の研究において必要となる「匠の精神」に言及し、実際に教育や研究の現場などではその精神が実行されている。各省に至っては、人材誘致の政策を豊富にすることで、人材確保とより良い環境作りに精を出している。更には近年、中国の研究環境に惹かれて来中する学生や研究者も多く、中には日本人の姿も散見される。

 今回、ノーベル文学賞候補として、中国人作家・残雪氏の名前が上がっていた。今後、国内での研究環境がますます完備されていく中で、より多くの中国人の努力の成果が世界の大舞台で評価されることになるだろう。また、グローバリゼーションが進む中、ノーベル賞の受賞者に中国人と日本人が共に並ぶ未来にも大いに期待したい。(CRI日本語部論説員)

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