北京
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23/19
来週火曜日は新中国成立70周年の記念日です。それは、10月1日からの1週間にわたるゴールデンウィーク(国慶節連休)の幕明けでもあります。国内旅行だけでなく、海外旅行へと出かけるラッシュになることが予想されます。
中国が大型連休を迎えると、隣国である日本では各地の観光名所が中国人観光客で溢れかえります。デパートやドラッグストアなどの小売業に、ホテルや旅館といった宿泊サービス業などでは、総力を挙げた接客が展開されます。中には対応しきれないほど大勢の客が殺到する店舗もあり、悲喜こもごもの「悲鳴」が聞こえてきます。今年8月の中国大陸からの訪日観光客の数は7月に続き100万人を突破しましたが、10月の終わりまでに記録が更新される可能性も大いにあります。
ところで、同じく大陸からの観光客にとって人気の旅行先であるはずの香港では、今年はこのような賑やかな光景がまったく見られません。一部の暴徒が3カ月間にわたって非合法のデモを続け、香港の情勢を悪化させたためです。
減少したのは大陸からの観光客だけではありません。統計によれば、香港を訪れた観光客の総数は前年同期比4割減にまで落ち込んでいます。宿泊業や交通機関などの業務に携わる従業員には、一時的に失業し、家計について頭を悩ませる人も少なくありません。
香港ではいま、悲惨な状況を目の当たりにし「情勢の悪化が継続すれば、損を被るのは自分自身だ」と実感した多くの人々が沈黙を破って、香港を守る行動を始めています。香港特別行政区による、平和と安定を戻すための取り組みは広く支持を受け、私欲のために香港を混乱させようとする全ての企みは必ずや失敗することでしょう。
以前のように秩序が守られ、繁栄した、観光地としての魅力に溢れる香港はまもなく戻ってくるはずです。(CRI日本語部評論員)