北京
PM2.577
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ちょっと気になる
满嘴跑火车(mǎnzuǐ pǎo huǒchē)
直訳すると、口の中で電車が走りまわるという意味になりますが、これはその人の話が知識と技巧を備えたもので、さらに筋が通っており、弁舌が上手いことを言ったもので、ある意味、表現能力が強く、いかにも尤もらしく、堂々としゃべり、黒を白に、理屈の合わないものを合うようにしゃべり、人心を惑わす力があるという意味です。
この「满嘴跑火车」はかなり庶民的な表現で、口が上手く、話が当てにならない人を表現する時、「他这个人满嘴跑火车,你不要信他(あの人は口達者でいい加減だから、話を信じちゃダメですよ)」と言います。
ですが、最近では中央テレビ局のニュース番組「新闻联播」のニュースや論評にもたびたびこのような庶民的な表現が使われるようになり、番組に人気が出るようになりました。そもそも、この番組「新闻联播」は、極めて真面目に国内外のニュースを報道する番組で、庶民にとっては距離感のある、近づきがたい存在でしたが、最近、このような言葉遣いを用いることで親近感を生んでいます。
キーワード
摸鱼(mōyú)
意味
もともと「浑水摸鱼」という成語があります。この成語は、水が濁っている間に魚を捕る、どさくさに紛れて利益を上げる、火事場泥棒をするという意味のものです。ここでの「浑」の字は「混」と書くこともあります。
ですが、最近、ネットでは、「摸鱼」だけで用いられる例がよく見かけられるようになっています。これは「浑水摸鱼」の意味とは違って、サボる、手を抜くなどの意味となります。どさくさに紛れて何かをする、というあたりから、誤魔化すという意味が派生したようです。
使い方
需求大门槛低,心理咨询有多少“混水摸鱼”?
(需要が多く、ハードルの低い心理カウンセリング業界にはどれだけのインチキな業者がいるのだろうか)
https://news.sina.com.cn/o/2019-08-26/doc-ihytcern3659035.shtml
“中间商赚差价”时代渐远 警惕“假洋品牌”浑水摸鱼
(中間業者が差額で儲ける時代は過去に 尤もらしい偽海外ブランドに注意を)
http://jingji.cctv.com/2019/02/03/ARTIAQslHWQuAezusYysWazh190203.shtml
别让“摸鱼式加班”成侵犯员工权益的“浑水摸鱼”
「サボタージュ残業」をその他の社員の権益を侵す「悪しき習慣」にさせるな
http://www.tibet.cn/cn/Instant/domestic/201908/t20190826_6669732.html
职场摸鱼的人,最后都怎样了
(職場でサボっている人はその後どうなったのか)
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1637145358074560339&wfr=spider&for=pc
虽然上班摸鱼了一天,但我真的好累哦
(この一日超テキトーに勤務したのに、本当に疲れた)
https://www.huxiu.com/article/289238.html