北京
PM2.577
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ハイウェイ北京中国情報ラジオ土曜日曜は今まで放送した一部番組の再放送を行います。今日は「中国メロディー」と「中国昔話」を続けてお送りいたします。それではどうぞ聞いてください!
「中国メロディー」中元節~故人を思い哀悼
ナビゲーター 黄競
今年の8月15日は、旧暦7月15日の中元節です。日本ではお中元と言われ、日ごろお世話になっている人に贈り物をする習慣があります。一方、中国ではこの時期、真夏が過ぎて秋の涼しさが始まる頃です。先祖や亡くなった人をしのんで、灯ろうに火を灯して死者が帰る道を照らします。今回の中国メロディーは「忆故人,寄哀思(故人を思い哀悼する)」をテーマとした歌と音楽をお送りしましょう。
中国の昔話・「酒のおかげ」(李重)
担当:白昊
「宣室志」という本から「酒のおかげ」
唐の大中五年、酒好きな李重は、いくらかへまをして四十幾つで検校(けんぎょう)の役を解かれ、山西河東郡に住んでいた。つまり、ここの役人となったのだ。
ある日、李重は具合が悪くなり、数日後にはひどくなった。そこで下男に、自分は外へ出ることも出来なくなったので、屋敷の門を閉めさせた。
と、その夜、誰もいないはずの庭に物音が聞こえたので、部屋の戸をあけてみると、赤い服をまとった役人らしき男が、白い服のものを連れ部屋に来る。そこで部屋の明かりをつけると、なんと親しき友である河西県の県令蔡行己だったので、こんなときにと驚いて中に招いた。そして二人を座らせ、来たわけを聞こうとしたが、急に蔡行己の背丈が伸び始め、手足や顔大きくなったので、びっくりしながらよーく見ると相手は蔡行己ではなくなった。そこで李重がびくびくしながらいう。