北京
PM2.577
23/19
1時間目 下心ある為替レートのカードは世界に害を残す&私にとっての戦争と平和~若者たちの行動
担当:王小燕、斉鵬
世界でのダウンロード数2億回を誇るソーシャルゲーム「陰陽師」を原案とするミュージカル「陰陽師~大江山編~」が先日、北京で公演されました。この夏、北京を含め、中国の9都市で35回の公演が実施され、どの都市でも大盛況となりました。公演の詳しい情報は来週の番組でゆっくりお伝えします。
さて、今週の番組はまず、「CRI時事解説」は「下心ある為替レートのカードは世界に害を残す」と題したCRI論説員の文章を抜粋してご紹介します。続いて、「旬な話題」は通信機器大手ファーウェイが独自開発したOS「ハーモニー」を発表したことについてご紹介します。そして、「スペシャル・バスケット」は特別企画「私にとっての戦争と平和~若者たちの行動」で、南京大虐殺犠牲者記念館を訪れた日本人大学生の感想や、日本のいわゆる「中国残留婦人」の歴史を記録し、伝えていこうと努力する俳優、小林千恵さんの取り組みにフォーカスします。
2時間目 ブルース音楽が紡いだ中日の交流~ピアニスト“アリヨ”有吉須美人さんに聞く
聞き手:王小燕、梅田謙
(左)虎子(シャオフー)さん(右)有吉須美人さん(撮影:梅田謙)
今回のメイン・ゲストは先月北京をはじめ、中国の8都市をツアーしたシカゴ在住の日本人ブルース・ピアニスト、有吉須美人さんです。
有吉さんは「アリヨ(Ariyo)」の愛称で知られ、シカゴのブルースマンたちに認められることで、東洋人として史上初のシカゴ・ブルース殿堂入りを果たしました。シカゴ・ブルース・ピアノの第一人者として、世界最大のシカゴ・ブルース・フェスティバルにこれまで30回以上参加。現在はアメリカ、ヨーロッパをはじめ、世界各地で年間約200本のライブをこなしています。
ブルース・ミュージックは「ジャズのお兄さん、ロックのお父さん」とも呼ばれることから分かるように、現代音楽の中でも最も歴史のあるジャンルの一つです。中国ではロックや歌謡曲の盛んな時期がありましたが、ブルースのブームはまだ起こるに至っていません。そんな中でも大都会を中心にブルースに目覚めた若者がいます。
その一人が、日本語を専攻していた大学時代にブルースの魅力に取りつかれたという、虎子(シャオフー)こと卜暁虎さんです。2016年、本場のブルースを求めて音楽仲間と3人でアメリカへの旅に出かけた虎子さん。「英語に自信がない」と言いながらもバツグンの行動力を発揮し、行く先々で本場のアーティストたちとの交流を深め、ついにシカゴのライブハウスで憧れのアリヨさんに対面します。この出会いが、その後のアリヨさんと中国との交流をスタートさせました。
7月25日、ブルーノート北京で演奏中のアリヨさん(撮影:陳介従)
7月25日、天安門のすぐ南、前門駅近くのブルーノート北京でアリヨさんのライブが開かれ、今回の中国ツアーが封切られました。初日は約240人の観客で満席となりました。この日のステージではジミー・ロジャースの名曲「シカゴ・バウンド(Chicago Bound)」のほか、オリジナル曲としては「Ariyo's Stomp」や、日本語混じりの歌詞でブルースの発祥地・シカゴを歌った「Windy City」などが演奏されました。
開演の前に、CRI日本人スタッフの梅田謙さんと一緒に、楽屋でアリヨさんにインタビューしました。中国との縁や生い立ち、そして、ルーツが黒人音楽であるブルースのどこに惹かれたのかについて、ざっくばらんにお話を伺いました。
また、中国8都市ツアーの様子については、先週、北京に戻ったばかりの虎子さんに紹介してもらいました。
2019年7月、広東省広州市・Jz Club広州でのライブ(撮影:陳介従)
7月末、甘粛省武威市で開かれた「2019民勤砂漠国際ジャズフェスティバル」の会場
(撮影:虎子)
2019民勤砂漠国際ジャズフェスティバルでのステージ
(写真:フェス主催側提供)
世界に名を馳せるブルース・ミュージシャンのアリヨさんと中国の若者との交流はまだまだ始まったばかり。その一端を垣間見ていただければという思いで、今日の番組を企画しました。ぜひお聴きください。
この番組をお聞きになってのご意見やご感想をぜひお聞かせください。メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn、お手紙は【郵便番号100040 中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】もしくは【〒152-8691 東京都目黒郵便局私書箱78号 中国国際放送局東京支局】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。