北京
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日本全国の若者を対象にした「Panda杯全日本青年作文コンクール2019」の表彰式が5日、北京市の外文出版発行事業局で行われました。
このコンクールは、日本の中国大使館、雑誌社「人民中国」、日本科学協会の共同主催によるもので、今年は「@Japan わたしと中国」をテーマに513人が応募し、受賞者55人のうち、優秀賞受賞者など26人が訪中しました。
外文出版発行事業局の杜占元局長は、「千年前に遣唐使が両国交流史の幕を開いた。約百年前、国を救うことを志す若者が日本に留学し、新中国成立後に両国の知識人が国交正常化を実現させた。改革開放以降、日本は中国の現代化建設を支援した。新時代において、日本の若者が先人から続く中日友好のバトンを引き継ぎ、中国の若者と両国関係のより良い未来を築いてほしい」と述べました。
訪中団の団長を務めた日本科学協会の梅干野晁評議員は、「若いうちに現地を見るのはいい経験になる。これからも色々なものを経験してほしい」と示しました。
優秀賞を受賞した京都大学大学院生の大谷琢磨さんは、アフリカのウガンダで実感した中国の現地支援の取り組みと、西側メディアなどの中国批判報道に疑問を持ったことをきっかけに、中国に興味を持つようになり、今回のコンクールに投稿したと話しました。また、中国の学生との交流を通じて、「日本と中国の人は同じような趣味を持ち、同じような会話ができると実感できた。今後はSNSなどを通じて、中国について感じたものを発信していきたい」との考えを示しました。
同じく優秀賞を受賞した聖心女子大学の髙塚小百合さんは、「想像以上に発展していて、活気を感じた。自身で感じた北京の魅力や学生の勉強ぶりなどを周りの人たちに伝えていきたい」と初めて中国を訪れた感想を語りました。
このコンクールは、日本の若者の中国に対する認識と理解を深めてもらうことを目的に2014年に始まり、今回で6回目です。訪中団一行は2日から8日にかけて北京市と西安市を訪れます。(取材・写真:RYU 映像:李陽)