北京
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13日、東京2020文化オリンピアード展覧会の発表会が北京フュージョンアートセンター(合芸術文化中心)で開かれました。数ある作品の中から、中国の水墨画家・傅益瑶さんの作品が入選しました。中日両国の画家、芸術家、日本大使館およびメディア界からおよそ50人がイベントに参加しました。
中国の水墨画家の巨匠・傅抱石氏の娘である傅益瑶さんは、水墨画の創作に専念しており、今回の入選作品で最も注目を集めたのが、中国伝統のお祭りを表現した「端午頌」です。縦1.8メートル、横14メートルの大作が公開されました。
この日、日本大使館の伊藤直人参事官は「傅さんは日本と中国の文化を融合させた芸術家で、中日両国の文化交流に重要な役割を果たした」と述べました。
傅さんは今回の入選について、「東京2020文化オリンピアードは、ただ日本の作品を展覧する狭い観念ではなく、各国の文化融合の展示でもある。中国の伝統文化が日本の祭りに重要な役割を果たした。日本にも端午の節句があるが、中国とは違う。日本人は別の形で中国文化への愛好を表している」と話し、「中日両国の交流で最も緊密なのは文学と書画である。代々の王朝が書画の交流を見逃していないし、技術が発達するにつれて水墨に代わってパソコンや携帯電話が使われ、現代人は水墨を使う機会が減ってきた。展覧会を通して、水墨画の強い表現力と生命力をみんなに知ってもらいたい。水墨画はこの時代に必要なものであると証明したい」と述べました。
また、父親の傅抱石さんの影響については、「文学的素養をお腹いっぱいに詰め込む上、必ず志向があり、道徳があり、信念と追求がある文化人になれ、これが父の教えである。この教訓をいつでもどこでも心にかけている。父に感謝している」と話しました。
展覧会の来場者からは、「傅先生の作品『端午頌』は圧倒的な感じだった。今回のイベントで水墨画の知識が広がった」との感想が聞かれました。
なお、東京芸術センターで来月8日から17日にかけて、「阿波踊り」、「御柱祭」、「那智火祭」、「京都祇園祭」などといった傅さんの日本の祭り絵シリーズが展示される予定です。(取材:趙雲莎、瀋圓)