7月9日　火曜日

1時間目　英国の一部政客による香港についての三つの過ち＆第13回夏季ダボス会議での見聞

担当：王小燕、斉鵬

趙芸莎記者、会場である大連国際会議センターをバックに

　日本の百舌鳥・古市古墳群が先週開かれたユネスコの第43回世界遺産委員会で世界文化遺産への登録が決まったということ、おめでとうございます。同会議では、こちら中国杭州の良渚（りょうしょ）古城遺跡も世界遺産として登録されました。これにより、中国の世界遺産の数は55カ所になり、イタリアと共に世界遺産の最も多い国になりました。

　さて、今週の番組はまず、「CRI時事解説」で、「英国の一部政客による香港についての三つの過ち」と題するCRI論説員の文章を抜粋してご紹介します。続いて、最近届いたお便りの紹介です。そして「スペシャル・バスケット」では、今月初めに大連で開催された第13回夏季ダボス会議にフォーカスします。趙芸莎記者の取材見聞やインタビューを交えてお届けします。

趙芸莎記者、インタビューを受けた日本からの企業代表者との記念撮影

2時間目　大阪で聞く新時代の中日関係～金剛組・関西大学関係者の声

聞き手：王小燕

　今回お送りするのは、G20大阪サミットの取材で大阪を訪れた際に伺った、「大阪と中国とのかかわり方」に関する企業関係者、若者、大学教師の皆さんの声です。

　さて、中国の起業家や経営者向けのビジネススクールには「世界の長寿企業」という題の人気の研修プログラムがあります。その中で必ずと言って良いほど取り上げられるのは日本の長寿企業です。中でも、世界最古の企業として知られるのが、今年で創業1441年目を迎える、社寺建築を手掛ける企業・株式会社金剛組です。大阪市四天王寺に本社を構える金剛組では現在、毎月のように中国からの企業家研修団の訪問を受け入れているそうです。まずは金剛組大阪本店執行役員で、CS本部長の阿部知己さんのお話をご紹介します。

金剛組大阪本店執行役員、CS本部長の阿部知己さん

　世界的イベントであるG20の大阪開催を背景に、阿部さんは「綿々と受け継がれている文化」が大阪にあり、コンピューターではできない五感を重んじる手作業にこだわった技の伝承に注目してほしいと訴えます。

　同じく、国民同士の交流において「文化」が果たす大切な役割を指摘したのは、作家で関西大学客員教授の毛丹青（マオ・タンセイ）さん。毛さんは日本滞在歴33年で、日本の大学で教鞭をとるようになってから今年で10年目を迎えるそうです。

　27日、関西大学正門付近のカフェで行われた毛先生の授業にお邪魔しました。出席した5名の学生（浜光輝さん、永野駿斗さん、高橋瞳さん、于博さん、永井嘉美さん）にマイクを向けてみました。皆さんはどのような思いで中国語を専攻し、今後の進路についてどのように考えているのでしょうか。日本人の若者たちの目に映る中国語と中国、初々しい感性が光っていました。

左から毛丹青教授、永野駿斗さん、王小燕記者、斉鵬記者

関西大学正門（6月27日撮影）

　最後は、中日文化の懸け橋として活躍されている毛さんに、今実感している中日関係の新時代をめぐって、最近の注目点を伺いました。

　G20大阪サミットの開催で、世界の大阪に対する注目が高まっています。今回はそうしたことを背景に各界の声を聞くことができました。歴史を受け継ぐ文化の力と、一人一人の市民同士の直接的なふれあいの大切さを思い知らせたインタビューでした。きっとこれは中国と日本の二国間だけでなく、世界規模で人と人との付き合いを考える上でも共通することではないでしょうか。

　この番組をお聞きになってのご意見やご感想をぜひお聞かせください。メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn、お手紙は【郵便番号100040　中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】もしくは【〒152-8691 東京都目黒郵便局私書箱78号 中国国際放送局東京支局】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。