北京
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23/19
大家好!(みなさんこんにちは!)日本人スタッフの梅田謙です。
今回は、大黒摩季さんの北京でのライブに行ってきました!彼女の中国での知名度はかなりのもので、特に「80後」(バーリンホウ、1980年代生まれを指す)世代を中心とする中国人の若者たちのハートを掴んでやみません。
▲北京でのライブ@糖果(TANGO)
その人気のヒントは今回のツアータイトル「大黒摩季“音楽権利” 2019中国巡演〜只凝視着你」の中にも。サブタイトルの「只凝視着你」は直訳すると「ただ・じっと見る・あなたを」……そう、アニメ「スラムダンク」の主題歌になった「あなただけ見つめてる」のことです。
90年代に中国で放送された日本アニメのうち、「スラムダンク」や「中華一番」など特に人気の高い作品の主題歌を手がけていたことも、中国でファンを増やした一因でした。
さて、今年3月から全国ツアー「MUSIC MUSCLE TOUR 2019」を実施している真っ最中の大黒摩季さん、今回はその合間を縫う形で6月13日には上海、そして15日に北京での公演を敢行しました。
▲上海でのライブ@万代南夢宮文化中心夢想劇場
北京会場となった「糖果(TANGO)」は市街中心部の北東、地壇公園すぐそばにある、アーティストと聴衆との距離が近いことでも人気の、北京一有名なライブハウスの一つ。その環境も相まって、ライブは一曲目から大盛り上がり。次々と代表曲が披露されましたが、中でも中国で日本以上に人気の出たアニメ「中華一番」の初代オープニングテーマ「空」の演奏前には曲を紹介するMCも入り、観客たちは待ってましたとばかりに歓声を上げていました。
▲アンコールでは撮影が解禁!中国ならではの光景か
意外にも、中国でのワンマンライブは今回が初めての大黒摩季さんですが、実は母親が吉林省で生まれて幼少期を過ごしたということで、その話を聞かされて育った摩季さん自身も、中国への強い思い入れをお持ちです。
思えば、会場にいた中国人のほとんどが摩季さんの歌を聴いて育った世代。彼ら、彼女らもまた、摩季さんの歌を通して日本を知り、日本への思いを深めてきたはずです。事実、会場には日本語のMCに日本語でレスポンスをする観客や、日本の女子高生の制服(スラムダンクの影響?)を着ている女の子たちの姿も。
ファンたちにとって、そしてきっと大黒摩季さんご本人にとっても念願だったであろう北京・上海でのワンマンライブの実現をきっかけに、ますます多くの活躍が中国で見られるようになると、嬉しいですね。
▲ライブ後の大黒摩季さんと筆者
(文:梅田謙、写真提供:株式会社ビーイング)