北京
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2001年ノーベル化学賞受賞者で中国科学院院士である野依良治氏が式辞
黒龍江省ハルビンで6月28日午後、中国科学技術協会の年間活動の重要な一環として、日本の国立研究開発法人科学技術振興機構(JTS)との共催による両国の科学者のハイレベル対話が開かれました。両国あわせて10人の科学者が、意義のある研究開発推進のあり方について学術報告と自由討論を行いました。
中国科学技術協会の常務委員である束為書記は式辞で、「科学技術の交流と協力は中日友好関係の重要な部分であり、両国の科学研究プロジェクトや資金、人材、技術などにおける双方向の交流と協力が頻繁になり、日増しに進んでいる」と述べました。そして、未来に向けて科学技術で民間の交流や協力という新時代を築きたいとの期待を寄せました。
今回の対話で、日本側の学術召集人である、ノーベル化学賞受賞者で中国科学院の院士を務めるJST研究開発戦略センターの野依良治主任も挨拶をしました。「JSTは日本科学技術のコア組織であり、世界トップレベルの研究機関でもある。2009年、JSTは中国科学技術協会と共に日中両国の若手研究者の交流会を成功裏に催したほか、2011年11月に海南省でシンポジウムを共催し、エネルギーや都市整備、情報通信などで踏み込んだ交流や討議を行った。今回は日本人科学者5人が対話に参加しており、科学技術の社会での実用化へ建設的な提案を出してほしい」と語りました。
今回の対話参加者は、中国側は召集人である中国科学院院士、中国化学会の田禾副理事長、中国科学院化学研究所の張徳清所長、上海交通大学の張万斌教授、浙江大学の田梅教授、黒竜江大学の付宏剛学長で、日本側はJST中国研究サクラ科学技術センターの沖村憲樹チーフ研究員、九州大学の田中敬二教授、早稲田大学の井上貴文教授、JST研究開発戦略センターの島田義晧研究員でした。(Lin、森)