北京
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テイラー・スウィフト、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ヒドルストン……、世を騒がせる芸能界のビッグネームたち。そんな海外セレブの「ちょい長」な名前に戸惑うこと、ありますよね?それが中国語になると尚更、「泰勒・斯威夫特」「本尼迪克特・康伯巴奇」「湯姆・希徳勒斯頓」……、一目見ただけで「面倒くさい!」と思う人も多いハズ。そのため中国では、彼らを呼びやすくする目的でファンたちが愛称を付け、それが定着するという、ユニークな現象が起きています。
このシリーズでは、海外セレブたちの中国での愛称を解説付きで紹介!理由を聞けば納得間違いなしの様々な「ニックネーム」は、話のネタだけでなく、中国の「今」を理解する鍵にもなることでしょう!
大超(dà chāo)
本名:ヘンリー・カヴィル/亨利·卡维尔(英俳優)
2013年公開の映画『マン・オブ・スティール』から2016年の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』、2017年の『ジャスティス・リーグ』といった「DCエクステンデッド・ユニバース」シリーズでスーパーマンを好演したことで一躍有名になったイギリス出身の俳優、ヘンリー・カヴィル。その中国での愛称もスーパーマン=「超人」に由来していますが、「超人」ではなく「大超」になった理由は、スーパーマンの役作りのために鍛え上げた立派なムキムキボディにあるそうです。「大きな体のスーパーマン」というイメージですね。そんな「大超」はこのスーパーマン役をきっかけに、ほかにも出演のオファーが殺到し、2018年にはトム・クルーズの名シリーズ『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』で重要な役に抜擢されたほか、現在はNetflixのドラマ『The Witcher』の撮影に臨んでいるということです。
龙妈(lóng mā)
本名:エミリア・クラーク/艾米莉亚·克拉克(英女優)
世界的人気を誇るHBOのドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』のデナーリス・ターガリエン役で知られる英国出身の女優、エミリア・クラーク。先日ついに完結編が放送されたこのシリーズによって、キャスト陣への注目が一気に高まりました。その一人であるエミリア・クラークの中国での愛称はもちろんゲーム・オブ・スローンズに由来するもので、クラーク演じるデナーリス・ターガリエンが劇中で呼ばれる称号から「龍媽(ドラゴンの母)」となりました。
打雷姐(dǎ léi jiě)
本名:ラナ・デル・レイ/拉娜·德雷(米歌手)
米音楽シーンで異彩を放つシンガーソングライター、ラナ・デル・レイ。中国での愛称「打雷」は、「デル・レイ」の発音からきており、中国語では「雷が落ちる」という意味。インパクトがありつつ覚えやすいネーミングですね。(ミン・イヒョウ、謙)