北京
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38回目を迎える今回のテーマは「曙」
中国の日本語教育界の一大行事である、北京第二外国語大学の日本語演劇大会が28日に開催されました。同大会は1979年に始まったもので、38回目を迎える今回は「曙」をテーマとしています。
式辞を行う首都対外文化伝播研究院の邱鳴院長
北京第二外国語大学の元学長で、現在は首都対外文化伝播研究院の院長を務める邱鳴教授は式辞で、「今年は中華人民共和国成立70周年、『五四運動』100周年、北京第二外国語大学創立55周年の節目の年に当たり、中日青少年交流推進年に定められた年でもある。さらに、日本では令和の時代が幕を開けた。この伝統ある演劇大会が、希望に満ち溢れる新時代に向かって、新たなスタートを切り、中日両国の青少年交流や相互理解につながっていくことを期待する」と述べました。
大学院生通訳コースによる『桃太郎』
大学院生学術コースによる『リア王』
今年の大会では、一年生が日本語で合唱を、二年生から大学院生までが演劇を披露しました。日本の昔話『浦島太郎』や『桃太郎』などのアレンジや、川端康成の『伊豆の踊り子』、東野圭吾の『白夜行』、シェイクスピアの『リア王』などのリメイクのほか、学生たちによるオリジナル作品『桜吹雪の散る頃に』などが、全て日本語で上演され、会場を盛り上げました。
最優秀女優賞を獲得した唐晨さん(大学院生学術コース)
最優秀俳優賞を獲得した周佳さん(大学院生通訳コース)
最優秀賞を獲得したのは大学院生学術コースが演じた『リア王』で、同コースの唐晨さんが最優秀女優賞に、大学院生通訳コースの周佳さんが最優秀俳優賞に輝きました。(取材・撮影:劉叡琳)