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日本発の人気ゲーム「ポケットモンスター」が原作のハリウッド映画『名探偵ピカチュウ(中国題:大偵探皮卡丘)』が、『アベンジャーズ/エンドゲーム(中国題:復讐者聯盟4:終局之戦)』を押さえて1位に君臨。『アベンジャーズ』は2位にランクダウンしたものの、興行収入は41億元を突破。果たして、今年大ブレイクした『流浪地球』の46億元の記録を破れるのかどうか、注目が集まります。
~作品紹介~
【1位】名探偵ピカチュウ(中国題:大偵探皮卡丘)
公開日:2019年5月10日
監督:ロブ・レターマン
主演:ジャスティス・スミス キャスリン・ニュートン 渡辺謙 ビル・ナイ リタ・オラ
日本発の人気ゲーム「ポケットモンスター」シリーズがハリウッドで実写映画化。日本では5月3日に、中国とアメリカでは5月10日に一般公開スタート!本作は、子どもの頃にポケモンが大好きだった青年・ティムが行方不明になった父親を探し出すため、人間とポケモンが共存する街ライムシティで、かつて父親の相棒だった名探偵ピカチュウと出会い冒険を始める物語です。主人公の青年・ティムを演じているのは、2018年の大ヒット映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』のメインキャストの1人に抜てきされた若手のジャスティス・スミス。また、「デッドプール」シリーズのライアン・レイノルズが名探偵ピカチュウの声を担当し、日本からは渡辺謙も出演しています。監督は『グースバンプス モンスターと秘密の書』(2017)や『モンスターVSエイリアン』(2009)などのロブ・レターマン。
【2位】アベンジャーズ/エンドゲーム(中国題:復讐者聯盟4:終局之戦)
公開日:2019年4月26日
監督:アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソ
主演:ロバート・ダウニー・Jr クリス・エヴァンス マーク・ラファロ クリス・ヘムズワース スカーレット・ヨハンソン ジェレミー・レナー
世界中のスーパーヒーローファンが熱狂する最強のクロスオーバーシリーズ『アベンジャーズ』が遂に完結。1年前に公開された前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、「最凶最悪」の敵サノスによりアベンジャーズとガーディアンズのメンバーを含む全宇宙の生命の半分が一瞬で消滅してしまいました。今作では、残されたヒーローたちが絶望の中で再集結し、宇宙を救うために再びサノスとの戦いに挑みます。宇宙最強の敵に逆転勝ちできる鍵は誰が握っているのでしょうか!?
【3位】カペナウム(中国題:何以為家)
公開日:2019年4月29日
監督:ナディーン・ラバキー
主演:ナディーン・ラバキー ゼン・アル・ラファ ヨルダノス・シフェラウ ボルワティフ・トレジャー・バンコレ
第71回カンヌ国際映画祭で審査員賞とエキュメニカル審査員賞を受賞した2018年の話題のレバノン映画『カペナウム(中国題:何以為家)』が中国で好評公開中!今作は、長編デビュー作『キャラメル』で知られるレバノンの女性監督ナディーン・ラバキーが監督&脚本を担当し、中東のスラム街を生きる12歳の少年の視点から、貧困や移民問題などに悩まされる中東の現実を描き出したヒューマンドラマです。タイトルの「カペナウム」は、新約聖書に登場するガリラヤ湖の北西岸にある町の名として知られていますが、今作では「無秩序と不規則の状態」を意味しているとのこと。なお、この作品は第91回米アカデミー賞最優秀外国語映画賞や第76回ゴールデングローブ賞最優秀外国語映画賞へのノミネートも果たしており、日本公開は今夏の予定です。
【4位】Mom(中国題:一個母親的復讐)
公開日:2019年5月10日
監督:ラヴィ・ウディヤワル
主演:シュリーデーヴィー アクシャイ・カンナー
2017年にインドで公開された映画『Mom』が、5月12日の「母の日」にちなんで2年越しの中国公開。レイプされた娘のために、犯人たちに復讐する母親の姿を描いたスリラー映画です。
【5位】下一任:前任 (Passed By)
公開日:2019年5月1日
監督:陳鴻儀(チェン・ホンイー)
主演:郭采潔 (アンバー・クオ)鄭愷(ライアン・チェン)李東学(イサン・リー)謝依霖(シェ・イーリン)
元カノ・元カレをテーマにした田羽生(ティエン・ユーシェン)監督のラブコメシリーズ「前任」を彷彿とさせる最新映画『下一任:前任 (Passed By)』が5月1日から一般公開中。田羽生監督シリーズの第2弾で競演した郭采潔 (アンバー・クオ)と鄭愷(ライアン・チェン)が再び競演していることから、シリーズの続きかと思いきや、実はまったく違う物語と人物設定の別作品。新鮮に楽しめることでしょう。
【6位】雪暴(Savage)
公開日:2019年4月30日
監督:崔斯韋(ツイ・スーウェイ)
主演:張震(チャン・チェン)倪妮(ニー・ニー)廖凡(リャオ・ファン)黄覚(ホァン・ジュエ)劉樺(リウ・ファー)
昨年の第23回釜山国際映画祭にて新人監督部門である「ニュー・カレンツ部門」に出品された、崔斯韋(ツイ・スーウェイ)監督の新作『雪暴(Savage)』が全国公開中。大雪に閉ざされた中国東北部の小さな町を舞台に、警察と黄金強盗のスリリングな駆け引きを描いた犯罪サスペンスです。タイトル通り、「雪」が大事な要素になるため、撮影は吉林省の名山・長白山で、零下35度の極寒の中、約3カ月にわたって行われました。
【7位】反貪風暴4(P Storm)
公開日:2019年4月4日
監督:林徳禄(デビッド・ラム)
主演:古天楽(ルイス・クー)鄭嘉頴(ケビン・チェン)林峯(レイモンド・ラム)林家棟(ラム・カートン)
贈収賄やマネーロンダリングといった「経済犯罪」を次々に摘発する香港の汚職捜査機関「ICAC(廉政公署)」の活躍を描く香港のサスペンス・シリーズ『反貪風暴』の第4弾がロングヒット中!今作は刑務所(Prison)内での犯罪を題材にしているため、英語題はPrison(刑務所)に由来した「P Storm」となっています。主演はレギュラー陣のほか、香港の人気俳優・林峯(レイモンド・ラム)が新たにキャスティングされています。
【8位】進京城(Jin Huang Cheng)
公開日:2019年5月10日
監督:胡玫(フー・メイ)
主演:馬伊琍(マー・イーリー)富大龍(フー・ダーロン)馬敬涵(マー・ジンハン)王子文(オリビア・ワン)
数々の名作ドラマを送り出してきた女性監督、胡玫(フー・メイ)の久々の映画作品『進京城(Jin Huang Cheng)』が5月10日に一般公開スタート。清代乾隆帝の誕生日を祝うために上京した京劇役者たちの姿を描く物語で、京劇の魅力が楽しめる1本となっています。
【9位】Andhadhun (中国題:調音師)
公開日:2019年4月3日
監督:シュリラーム・ラガヴァン
主演:アユシュマン・クラナ タブー ラディカ・アプテ アニル・ダワン マーナヴ・ヴィジ
インド映画の最新作『Andhadhun (中国題:調音師)』がトップ10をキープ。これは『Badlapur』(2015)で知られるシュリラーム・ラガヴァン監督の2018年の新作で、ホームパーティで演奏して欲しいと依頼された盲目のピアニストが依頼主の家に行ったところ、その依頼主が殺されてしまうという急展開をブラック・コメディ風に描いたサスペンス映画です。
【10位】ROMA/ローマ(中国題:羅馬)
公開日:2019年5月10日
監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:ヤリッツァ・アパリシオ マリーナ・デ・タビラ マルコ・グラフ ダニエラ・デメサ カルロス・ペラルタ
昨年は第75回ヴェネツィア国際映画祭の最高賞である金獅子賞、今年は第91回アカデミー賞外国語映画賞の外国語映画賞・監督賞・撮影賞など、数々の映画賞に輝いたアルフォンソ・キュアロン監督の超話題作『ROMA/ローマ(中国題:羅馬)』が中国で一般公開スタート!今作は、政治的混乱が続く1970年代のメキシコを舞台に、とある中産階級とその家政婦の日常を描いたヒューマンドラマで、幼少時をメキシコシティで送ったキュアロン監督の半自伝的な物語にもなっています。キュアロン監督は『ゼロ・グラビティ』(2013)と本作によってアカデミー賞の監督賞を2度手にし、いまや欧米圏で最も注目される監督の一人です。ノスタルジックな70年代のメキシコを意識して全編白黒映像に仕上がっています。この作品はNetflixで2018年12月14日から配信され、日本では今年3月9日から劇場公開されました。(ミン・イヒョウ、梅田謙)