5月9日　木曜日

　1時間目

　ハイウェイ北京木曜日1時間目は、劉叡アナと日本人スタッフの梅田謙、星和明の男3人で、今の中国を知る上で役立つ新鮮な情報をお届けしています。

　【ラウンジトーク〜三人行〜】

　空港のラウンジに集う劉叡、梅田謙、星和明の男3人がそれぞれ興味のある情報を持ち寄り、三者三様で中国について語り尽くします。毎週1つの話題について、じっくりと「ああでもないこうでもない」とラウンジでの会話を繰り広げます。今回はいつものスタジオ……ならぬラウンジを離れて、以前話題に取り上げた「カップヌードル“蘭州牛肉麺味”」を実際に食べながら感想をお伝えします。

　国籍、出身、年齢の異なる三者三様のクロストークをどうぞお楽しみください！

　関連リンク

　・ラウンジトーク「カップヌードル話題の“蘭州ラーメン”を再現」（2019-04-11放送回）

　【Dr.劉のお悩み相談室】（若者の声）

　2019年は「中日青少年交流推進年」！若者の声にフォーカスした内容を毎週お届けしています。今週は「Dr.劉のお悩み相談室」。ドクター劉とアシスタントの梅田謙、星和明が、今を生きる中日の若者から悩みを聞き、アドバイスするコーナーです。

　今回は、北方工業大学の申雪さんの「企業が求める中国語レベルがわからない」というお悩みをお届けします。

　今回のゲストの申さんは日本育ちの中国人で、育った日本という環境が彼女の進学や選択に色々な影響を与えてきました。そして、中国で「新天地」を見てみたいという思いを抱くようになり、北京留学へと一歩を踏み出しました。言葉が分からない中で専門の勉強にも取り組まなければならず、並々ならぬ努力を日々積んでいます。そんな申さんが今思う、未来の就職に関するお悩みを話してくれました。

　ぜひ、彼女の明るい積極的な性格にもご注目ください。（出演：劉叡、星和明）

▲相談者の申雪さん（北方工業大学）

　二時間目

　中国あれこれ＆リス族の水酒とキン族の「魚汁」

　「ハイウェイ北京」木曜日二時間目の番組の前半は中国のトレンドや出来事などをご紹介する「中国あれこれ」、後半の「56の民族、56輪の花」のコーナーではリス族の水酒とキン族の「魚汁」についてお届けします。

　「中国あれこれ」では、中国の大学在校生・卒業生を対象とする身体的健康と精神的健康に関する話、5G技術によるデジタル・リーディング時代の到来の話題についてお送りします。

　そして、「56の民族、56輪の花」はリス族の水酒とキン族の「魚汁」についてお送りします。

　中国西南部の少数民族リス族は、2010年の調査では雲南省に73万人、四川省に4万人ほどで、全国的には100万人前後住んでいます。リス族の暦には、煮酒月「酒を醸造する月」があり、酒を造ることはリス族の暮らしになくてはならない重要な作業です。リス族の酒は水酒と焼酎の二種類で、蒸留をするかしないかの区別があり、蒸留するのは焼酎、しないのは水酒です。水酒は、原料のトウモロコシやコーリャン、蕎麦などを細かく砕いて蒸し、大きな缶に入れて一週間ほど発酵させ、できたものを濾過して水割りで飲みます。濁ってアルコール度数が低いため、多く飲んでも酔っぱらう心配はなく、食欲を増進させて、疲れを取るのに役立つと言われています。

　お酒を好むリス族には独自の習わしがあり、酒を入れる器は竹の筒を使います。宴会の席で主人はまず自らの筒にお酒を入れてそれを地面に撒き先祖に捧げます。そして、自ら一杯飲んだあと、客人のために酒を注ぎます。酒の習わしの中で最も有名なのは合杯酒。2人で1つの杯を使って一緒に酒を飲むことです。2人が互いに片方の頬をくっつけて片手で抱き合い、1つの杯を使って2人が同時にその中の酒を飲みます。ちょっと難しい豪快な技ですが、リス族は信頼する友人と飲んで、仲の良さを表すものです。

　中国のキン族は2010年の国勢調査では2万8200人。海辺の養殖業を営むキン族の食生活は、主菜は魚が中心で、主食は芋、糯米です。

　キン族は魚の食べ方でいろいろと工夫しています。小さな魚を調味料に漬け込んだ「魚汁」はキン族独特のものです。魚をきれいに洗って大きな桶の中に入れ、魚を一面に敷き詰めて塩を撒き、桶いっぱいに魚を入れて密封します。このまま数カ月置くと、魚は次第に溶けていって赤っぽい汁になります。これは魚汁です。小さな魚でも、捨てるところなく全部利用する、漁業が盛んな民族の知恵です。

　詳しくはどうぞ番組をお聞きください。（Mou）