北京
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地下原子力プロジェクト基地旧跡のレセプション
重慶市涪陵区白涛鎮には1966年8月16日に建設が始まった中国で2番目の核原料工業基地である「816地下原子力プロジェクト」の跡地があります。当時、重要機密プロジェクトとして、累計6万人の工兵が18年間にわたって建設に当たりました。工兵だけでなく、全国各地から多くの技術者や後方支援関係者が動員されて参加しました。現在は観光地となったこの基地旧跡で改札スタッフを務める金莉さんの両親も、当時のプロジェクトの一員でした。
「816地下原子力プロジェクト」の建設は、国際情勢の変化によって1984年に停止されました。そして2002年4月に機密指定が解除され、2010年4月からその一部が公開されました。同地は、将来的には愛国主義教育基地として建設される予定だということです。
劉玉霞さんは、甘粛省のある核工業機関で働いていました。劉さんのクラスメートたちはかつて、国防プロジェクトのためにこの核原料工業基地に移住してきました。彼らに会うために、劉さんは今回、涪陵を訪れました。スタッフの金莉さんと会話をする中で、金さんが自分のクラスメートと知り合いだということが分かった劉さんは「私たちの人生は、父親たちの選択した事業によって変わった。父の世代は国防事業のために青春時代とその一生を献げたが、それだけでなく子供である我々の世代もこれに貢献してきた。しかし、これは一生誇れることだ」と語りました。(玉華、謙)
地下原子力プロジェクト基地旧跡の入り口
冷却水と飲料水を烏江から引き入れる引水洞
未使用の原子炉
原子炉の余熱を利用した発電が計画されていた原発の旧跡
劉玉霞さん
改札スタッフの金莉さん
制御室を紹介する解説員の劉芋七さん