北京
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中日国交正常化40周年を迎えた2012年に松本日中友好協会から寄贈され、東京都港区にある駐日中国大使館の庭園に植樹されたシダレザクラを鑑賞する観桜会が9日に開かれました。今年で8回目となる観桜会に長野県から県庁のほか松本市など4つの市、松本日中友好協会など5つの団体の代表、中国大使館の職員たちが桜の下に集い、友好を語り合って親交を深めました。
中国大使館の郭燕公使は挨拶の中で、国交正常化40周年を記念して松本日中友好協会が大使館にシダレザクラ1本を寄贈したことに触れながら、ここ数年の中日関係を振り返りました。郭公使は、「中日関係は紆余曲折を経てきたものの、両国関係者の努力のもと正常な軌道に戻り、新たな発展を図った。見えてきた改善のチャンスを逃さず、信頼関係を促進して実務協力を推し進め、人文交流などの強化を通じて、両国関係を新たな段階へと押し上げよう」と期待を述べました。また、河北省をはじめとして中国と積極的に民間交流に尽力してきた長野県各界の関係者に感謝を示しました。
長野県の阿部守一知事は、程永華駐日大使が間もなく離任することに触れつつ、知事に就任してからの中国との交流を振り返り、中国大使館からの支援と支持に感謝の意を表しました。また、ここ最近は両国関係が改善されてきた局面を好意的に受け止め、民間と行政が一丸となって両国関係がますます深まるように努めていきたいと表明しました。
桜を寄贈した松本日中友好協会の相澤孝夫会長は、「当時は頼りない小さな木が目の前にある立派な桜に成長したように、双方の継続した地道な努力の賜物のもと、両国の間に凍り付いた氷は解けて、困難な時期を乗り越えた」と感慨深く語り、日中永遠の友好の絆をさらに確固なものにするために引き続き努力しようと意気込みを誓いました。(写真、文責:李軼豪)