北京
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李克強総理は28日午後、海南省ボアオで、ボアオ・アジアフォーラムに出席した各国のビジネス、金融、メディア、シンクタンクなど各界の代表と対話会を行いました。
英国の製薬会社アストラゼネカのヨハンソン会長は、「中国政府の改革開放を推進する強い意欲は励みになる。我々は中国をグローバル戦略の重要な部分にしたい。また、医薬や衛生分野における中国の政策措置を知りたい」と述べました。
これに対し、李総理は「中国の医薬市場は大きな潜在力がある。アストラゼネカ社が中国で研究に力を入れ、安全で中国人に適した薬品を開発することを歓迎する。中国政府は、国内企業と外資系企業を平等に扱い、法に従って知的財産権を保護する。薬品の審査から販売までの期間を大幅に短縮し、早く患者に届けるようにしたい」と述べました。
全米商工会議所のブリリアント副所長は、中米関係について「米中双方は協力を強化し、相互信頼を深め、貿易問題で早期に合意し、それを確実に実行すべきだ」との見方を示しました。
これに対し、李総理は「中米両国元首の合意に基づき、双方の貿易担当グループが幾度も協議を重ね、前向きな成果を収めている。双方は、相互尊重、平等互恵の原則をもとに取り組めば、成果を得られる」と述べました。
また、日本のトヨタ自動車の内山田竹志会長は、水素自動車や自動運転といったイノベーション協力を中心に、中国の自動車業界との連携を強化したいとの意向を示しました。
李総理は「中国は人工知能(AI)、自動運転、水素エネルギーなど新興産業の発展を加速しており、技術の実用化に向けてより良い市場環境を目指している。これは日本を含む各国の企業にとって重要な好機となる。トヨタが中国でイノベーション協力を展開し、共同発展を果たすことを歓迎する」と述べました。(鵬、森)