北京
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江蘇省人民対外友好協会の柏蘇寧会長
江蘇省無錫市では毎年、桜の季節にイベントが開かれ、大勢の観光客が集まります。今年は3月26日に、無錫市人民対外友好協会が主催する「2019無錫国際花見ウィーク・中日桜友誼林建設32周年記念イベント」の開幕式が、桜の名所として知られる 黿頭渚(げんとうしょ)公園で行われました。
無錫市人民政府の黄欽市長
黿頭渚公園の桜の木は、1987年に日本の市民グループが実施した植樹活動によって植えられたもので、これにより、同公園には「中日桜友誼林」が建設されました。その後も、これまで延べ1万6000人余りの日本人が無錫市を訪れて、植樹活動や友好活動に参加しており、当初は1500本あった桜が、両国の協力によって現在では100品種、計3万本にまで増えました。その景観から、2010年には「桜花谷」という名前も付けられた「中日桜友誼林」は、今年で32周年を迎えました。
中国人民対外友好協会の謝元副会長
開幕式では、無錫市人民政府の黄欽市長をはじめ、江蘇省人民対外友好協会の柏蘇寧会長、無錫市人民対外友好協会の王錫南会長らが出席し、それぞれ無錫市の現状や魅力をアピールしました。また、中国人民対外友好協会の謝元副会長は挨拶の中で、「無錫市は長年にわたる対外開放の一環として、日本との民間交流を積極的に深めてきた。『中日桜友誼林』の建設に関する活動を32年にわたって続け、両国の相互理解や友情へ大きく貢献している。美しさと希望の象徴でもある桜の花が、今後も中国と日本、各国の心に咲き続けることを願っている」と語りました。
在上海日本国総領事館の磯俣秋男総領事
日本側からは、在上海日本国総領事館の磯俣秋男総領事が登壇し、自らの中国語で挨拶をしました。磯俣総領事その中で、「今年は日中青少年交流推進年に定められている。無錫の青少年たちが様々な民間交流イベントを通じて、相手国の文化への理解をさらに深められることを期待している」と話しました。
無錫市人民対外友好協会の王錫南会長
今年の国際花見ウィークの活動には、日本の団体から200人余りが参加しており、植樹の他にも、日本文化の展示や、日本の「東方文化芸術団」による公演など、各種催しでイベントを盛り上げています。
桜を通じた中日の交流、今年もまた両国の友情の新たな1ページが開かれました。
「2019無錫国際花見ウィーク」開幕式の様子
(取材&写真:とんとん、王巍)