北京
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今月7日、中国で『夏目友人帳』のタイトルで封切られた『劇場版 夏目友人帳 うつせみに結ぶ』(2018)は、公開9日目で興行収入が1億元に達し、中国公開を果たした日本映画の中で歴代10位となりました。
『夏目友人帳』中国興行1億元突破記念ポスター
『夏目友人帳』は、緑川ゆきの人気コミックを原作としたアニメ「夏目友人帳」の劇場版で、テレビの第1~4期の監督を務めた大森貴弘氏が総監督となって、原作者の監修によりオリジナルエピソードを描いたものです。日本では、公開して2日間で観客動員数、興行収入、満足度が国内1位となり、去年10月21日までに観客動員数が50万人を突破するという快挙を成し遂げました。癒し系アニメとして中国で大人気を博したこの作品は、中国で初動8000万元を記録したほか、今年公開された日本映画として最高収入となりました。なお、これまで中国で最高の成績を上げた日本映画は、2016年12月に公開された『君の名は。(中国題:你的名字。)』(2016)で、5.75億元の興行収入をたたき出しました。
『ペンギン・ハイウェイ』の中国版ポスター
また、アニメ映画『ペンギン・ハイウェイ』(2018)の中国版ポスターがこのほど発表され、中国公開の可能性を思わせています。『夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』などで知られる人気の作家・森見登美彦の小説をアニメ化したもので、新鋭の石田祐康氏が監督を、新井陽次郎氏がキャラクターデザインを担当しています。テレビドラマ『バイプレイヤーズ』などの北香那と、中国で人気の高い蒼井優が吹替キャスターを担当。中国タイトルは「企鵞公路」で、公開日は未定です。(ミン・イヒョウ 森)