北京
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北京の日本大使館で17日、「The Power of Music碓井俊樹氏 北京文化交流音楽会」が開催され、約120名の青少年がピアノの調べに耳を傾けました。同音楽会は中日青少年交流推進年の最初の認定行事として行われ、横浜シンフォニエッタ、在中国日本大使館主催、日中学生交流団体freebird後援、青山美術所属のアーティスト・沓名美和さんがキュレーターとして企画運営しました。
会場雑観
音楽会では世界の音楽祭での出演や国際音楽コンクールの審査員を務める日本のピアニスト碓井俊樹さんの演奏をはじめ、中国のイノベーション企業によるスマートギター・ウクレレの紹介、中央民族大学舞踏学院のダンサー朱亜超さんと碓井さんの共演など、中国と日本、様々なジャンルが組み合わさった新たな時代の音楽が紹介されました。
開催に先立ち企画者の沓名さんは、「今回の音楽会のように他分野に及ぶコラボレーションによって、日本と中国の新たな文化の感動と共感を共に生み出して、新たな日中の文化交流の力になっていくことを願う」と挨拶しました。
キュレーター沓名美和さん
また、ピアニストの碓井さんは「音楽の分野では、特に中国発、日本発のアイデアは音楽の流れを変えようとしている。そのためには、会場にいる皆さんのアイデアがもっと必要になる」と青少年へメッセージを送りました。
ピアニスト碓井俊樹さん
碓井さんと朱さんによるピアノとコンテンポラリーダンスのコラボレーションは、映画『君の名は』の楽曲の演奏に合わせて、「誕生、共存、再生、夢、希望」というテーマで披露されました。薄暗い照明の中、スポットライトに照らされる二人の共演は観客たちを釘付けにしました。また、碓井さんは、30分に及ぶ坂本龍一作曲のピアノ曲「ブリッジ」を披露し、日本の生の芸術を中国に届けました。
碓井さんとダンサー朱亜超さんによる共演
碓井さんとダンサー朱亜超さんによる共演
碓井さんとダンサー朱亜超さんによる共演
音楽会終了後、キュレーターの沓名さんは「中国では日本の芸術に触れる機会があまりないため、若者にたくさん見てもらえる機会を作っていきたい」と今後の青少年交流の活動への抱負を語りました。
左2碓井さん、中央朱さん、右2沓名さん
中国と日本の間で去年、両国国民の双方向の交流、とりわけ若い世代の交流を拡大する必要があるとの共通認識のもとに覚書が交わされ、2019年を「中日青少年交流推進年」と定めました。今後5年間で3万人規模の青少年交流を実施していく予定です。(文責:星和明)