北京
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1時間目 「CRI時事解説」中国を理解する鍵&イタズラ爺さん・奥田正彦さんのハンコ彫り「有暗香来」
担当:王小燕、斉鵬
今年は、日本では「イノシシ年」ですが、中国では「ブタ年」となります。その関係でブタをイメージしたもの、特に中国でも上映されている英国のテレビアニメ「ペッパピッグ」の主人公のぬいぐるみが高い人気を呼んでおり、スーパーやデパートの売れ筋商品の1つとなっています。写真上はペッパピッグではありませんが、最近、ウェブサイトで話題を呼んだショートムービー「ペッパピッグってなに?」に登場する田舎のおじいちゃんが帰省する孫娘のために溶接したメタル版ペッパピッグです。写真下は北京の地下鉄の駅での撮影、大きな荷物を抱えて駅へと向かう旅客たちを横目に、駅員さんが旧正月を祝う「福」の字をフォームの柱に貼っています。
さて、今週の「CRI時事解説」では、「中国を理解する鍵」と題したCRI論説員の文章を抜粋してご紹介します。続いて、最近火曜ハイウェー宛てにいただいたお便りをご紹介します。後半は「イタズラ爺さん・奥田正彦さんのハンコ彫り」のコーナーです。今月の印文の「有暗香来」は、北宋の詩人・王安石の「梅花」からピックアップしたものです。梅が大好きな奥田さんの正月作は、毎年、梅に因(ちな)む詩が多いようです。エッセーにも書かれているように、梅が大好きでありながら、梅をいう常用語を篆刻から知ったというのも、奥田さんらしいですね。
■お便りの抜粋
★愛知県岩倉市・杁本直正さん(1月17日受信)
今日、名古屋春節祭に行って来ました。1月12日、13日、14日 名古屋市の久屋広場とエンゼル広場で行われています。今日は2日目でした。確か、今回で見に行くのが4回目になると思います。ここ最近、毎年見に行っております。茉莉花芸術団、四川省川劇秘芸 変面、精彩江蘇 歓楽春節芸術団など素晴らしかったです。
凄い人でした。天候も良く思ったより暖かったです!変面の方、若い女性でした。どうやってあんなに速く顔が変わるのか不思議ですね。
★横浜市・近藤真平さん(1月10日受信)
新年あけましておめでとうございます。2019年が中国国際放送日本語部の 皆様にとって、すばらしい年となりますよう祈念いたしております。さて、新春スペシャル 「2019年新春カルチャー・ナイト」の番組を楽しく聞かせていただきました。昨年の中日 交流の動きを聞いていますと、両国の関係は文化や芸術レベルでも益々深まっている ように感じられます。特に映画に関しては日本映画がたくさん上映されたそうで、宮崎 駿監督の「となりのトトロ」が30周年を迎えて記念上映されることを知り、驚きました。 2019年もこうした文化交流がさらに盛んになることを期待したいと思います。
★北海道石狩市・上田 知晴さん(1月19日受信)
新春カルチャーナイト、楽しく拝聴させて頂きました。王さん、斉さん、閔さん、皆さんが上げられたキーワードをお聞きして様々なことを思い出しておりました。そんなことで色々なことを考えながら、又、色んな思いが頭の中を駆け巡りながら拝聴させて頂いたカルチャーナイトでした。
先ずは斉鵬さん、故宮ですが、故宮は明・清時代の皇帝がお住まいになられて政を執り行っていらっしゃった所、つまり紫禁城でその第一門は毛主席が建国を宣言された天安門ですよね。私は30年前に北京に遊びに行った時、当時30元だったと記憶しておりますが、登門料をお支払いして天安門に上らせてもらいました。その時天安門の上から見た天安門前広場の壮大な風景は今でも忘れることができません。それだけに天安門を始点とする故宮、紫禁城は中国の国政において神聖な所でカフェやレストラン、おみやげ品といった庶民的な視点で人気の観光エリアになるとは思いもしませんでした。でも、そういった場所であるからこそ、観光エリアとして国民皆さんが親しむべきなのでしょう。そして、こういった考え方も改革・開放の一つなのかも知れませんね。
そして、王さん、中国も日本も東、東洋の国ですよね。武術太極拳のように様々な文化での中日交流が進むことを期待したいですね。交流の前提条件として双方が双方を認め合うといったことが求められますが、その交流のための条件は、中日双方には「同じ東洋」といった素地で存在していることを今回の武術太極拳が実証してくれました。武術太極拳がスタートとなった中日交流、次は何、次の次は何、次に繋がる中日交流、これは今年一年の楽しみですね。
さて、閔さん、映画ですね。私はたまたま偶然ですが、昨年末に20年ぶりぐらいに映画を映画館で観る機会がありました。その時に改めて感じて考えたのですが、ビデオが普及してDVD等の録画が各家庭で一般的になった昨今、それでもなお、こうして映画館で映画を楽しむ方々が後を絶たないのはなぜか、それは映画館の持つ、この大スクリーンと圧倒的な音響が映画の大きな魅力になっているからではないであろうか。スクリーンと音響から得られるバーチャルリアリティ、これが映画の魅力のひとつなのでしょう。お話を今日のカルチャーナイトに戻しますと、この映画の持つバーチャルリアリティで故宮の様々や武術太極拳をはじめとした様々な中日交流を 体験できたらどんなに素晴らしいことでしょう、そんな中日合作映画が製作されることを今年の初夢として楽しみにしたいと思います。今日のカルチャーナイト、とても素敵な初夢を頂戴しました。
最後に私の今年の抱負。昨年の反省として、何かにつけ「ここまででいいや」といったギリギリのところでの妥協がありました。それ故に昨年は何かとギリギリのところで追われて全てにおいて余裕がなかったように感じていました。ですので、もっと余裕を持つためにもギリギリのところで妥協せずに、さらにもうひとつを貪欲に狙って全てに余裕を持って対処しようと思っています。どこまでできるかわかりませんが、もうひとつを頑張って腕まくりをして狙っていく、これが私の今年の抱負です。
★愛知県・ゲンさん(2月4日受信)
日本のメディアでも中国の春節のニュースの量が増えてきました。北京を離れて、お2人とも楽しくすごされていますようにお祈りしています。
イタズラ爺さん・奥田正彦さんのハンコ彫りは、篆刻作品が差し替えぶんと二つもあって、字を見てるだけでも春が近づいていることを感じました。同じ字なのに、字体によって印象がずいぶん違うものだと、つくづく思ったしだいです。「有暗香来」って、字から臭いが漏れているようにさえ感じます。字のさきっぽって、勝手にあっちこっちへ傾いて行ってもいいんですね。「漢字」って、「感じ」なんですね。
香川うどん県の佐藤さんの瀬戸芸のお話は、これまた心地よい落ち着いたリズムがあって、とどまるところを知らない、で、で、で、で、で、で、で、で、のお話ぶりに、深い深い香川愛を感じました。
中国とのご縁も深く語っていらして、何だか私も行きたくなりました。負の遺産も隠さず、ありのままに見てもらおうという姿勢に、とても惹かれました。
2時間目 ようこそ瀬戸芸へ~香川県文化芸術局・佐藤今日子次長に聞く
聞き手:王小燕
「日本の自治体職員在中国 加油!」シリーズ66回のゲストは、瀬戸内海から出張で北京にお見えの香川県・佐藤今日子さんです。昨年末、北京で開かれた「瀬戸内国際芸術祭2019」中国発表会のために、仲間たちとともに香川から北京にやってきました。
現在は香川県文化芸術局次長で、瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務局次長の佐藤さんは、「香川生まれの香川育ちで、幼稚園から大学、そして、就職までずっと香川です。生まれてから香川を離れたのは、研修で東京に行っていた一か月だけでした」と微笑みながら、「どっぷり香川」ぶりを聞かせてくれました。
ところで、こんな佐藤さんに話を伺い始めますと、まるで香川の生き字引!弘法大師と中国とのゆかり、うどんの由来、ご当地グルメはもちろん、今や中国でも脚光を浴びている「瀬戸芸」こと「瀬戸内国際芸術祭」のありとあらゆることに詳しい。深い郷土愛がある佐藤さんが、香川に行ったことのない記者からのどんな質問に対しても、ずっと暖かい笑顔で答え続けていました。
そこで、二人の間で一体どのような対話が展開されていたのか、詳しくはぜひ番組をお聞きください。
なお、「瀬戸内国際芸術祭」とは、2010年に地元香川県、福武財団、アートディレクターの北川フラム氏の連携により始まり、3年に1度開かれる現代アートの祭典です。「海の復権」を目的に、「島のおじいさんおばあさんの笑顔を見たい」ことを目指すこの芸術祭は、今年で4回目の開催を迎えます。春会期は4月26日から幕開けとなります。12の島と2つの港を舞台に、世界トップレベルのアーティストが現代アートを展開すると同時に、アートを道しるべに島々を巡りながら、心癒される風景と島の文化や暮らしに出会うという新しい旅のスタイルも提唱しています。第3回の2016年に続いて、今年も中国からのアーティストたちの出展が予定されているということです。写真は2018年12月18日、北京で開かれた「瀬戸内国際芸術祭2019」中国発表会の様子。
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