北京
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DCコミックのスーパーヒーロー映画『アクアマン(中国題:海王)』が2週連続1位を達成し、興行収入は13億元の大台を突破。一方でそのライバル作品と言える、同時期に公開中のマーベルコミックスの『ヴェノム(中国題:毒液:致命守護者)』はトップ10をキープし、その記録は18億元を超えています。最終的にどちらに軍配が上がるか注目を集めているところです。また、『となりのトトロ』が12月14日から中国で一般公開をスタート。30周年記念上映ながらも初登場2位で、初動記録は約9000万元でした。
単位:万元
~作品紹介~
【1位】アクアマン(中国題:海王)
公開日:2018年12月7日
監督:ジェームズ・ワン(温子仁)
主演:ジェイソン・モモア アンバー・ハード ウィレム・デフォー パトリック・ウィルソン ドルフ・ラングレン ニコール・キッドマン
中国で大ヒット上映中の『アクアマン(中国題:海王)』が2週連続1位を達成。海底帝国アトランティスの王女を母に持ち、人間の血も引くアクアマンが、人類を守るためにアトランティスとの戦いに身を投じていく様子を描いています。メガホンをとっているのが、世界的大ヒットを記録した『ワイルド・スピード SKY MISSION』などで知られるマレーシア出身のジェームズ・ワン監督であるため、期待がかかっています。共演にはアンバー・ハード、ウィレム・デフォー、ニコール・キッドマンなど人気キャストが勢ぞろい。日本公開は2019年2月8日の予定です。
【2位】となりのトトロ (中国題:龍猫)
公開日:2018年12月14日
監督:宮崎駿
主演:日高のり子 坂本千夏 糸井重里 島本須美 高木均 龍田直樹 北林谷栄
『となりのトトロ』が12月14日から中国で一般公開中。今回上映されるのは、『となりのトトロ』の日本公開から30周年を記念してスタジオジブリが制作した最新デジタルリマスター版、長さ86分の2D版で、日本語版と中国語吹替版の2バージョンで登場しています。本作は1950年代の日本の田舎を舞台に、草壁一家のサツキ・メイ姉妹と「へんないきもの」たちとの交流を描く心温まるファンタジー。30年前は中国での大規模な一般公開には至りませんでしたが、丸っこくて可愛らしいトトロのキャラクターはキャッチーな劇中音楽とともに中国で大ヒットし、今でも根強い人気を誇っています。
【3位】無名之輩 (A Cool Fish)
公開日:2018年11月16日
監督:饒暁志(ラオ・シャオチー)
主演:陳建斌(チェン・ジェンビン)任素汐(レン・スウシー)潘斌龍(パン・ビンロン)章宇(チャン・ユウ)王硯輝(ワン・イェンホイ)
饒暁志(ラオ・シャオチー)監督の舞台劇『蠢蛋』を、ラオ監督本人が映画化した『無名之輩 (A Cool Fish)』がロングヒット中。本作は社会の下層を力強く生き抜く「無名之輩」(一介の民)たちが、ある強盗事件をきっかけに現実と果敢に向き合っていく姿を描いた群像喜劇です。
【4位】パッドマン 5億人の女性を救った男(中国題:印度合夥人)
公開日:2018年12月14日
監督:R・バールキ
主演:アクシャイ・クマール ソーナム・カプール ラーディカー・アープテー
短編小説集『ザ・レジェンド・オブ・ラクシュミ・プラサード』の一編「The Sanitary Man of Sacred Land」を原作として制作されたインド映画『パッドマン 5億人の女性を救った男(中国題:印度合夥人)』が中国で一般公開スタート。低コストの生理用ナプキンを発明した実業家・アルナーチャラム・ムルガナンダムの実話を描いたもので、日本では12月7日から公開中。
【5位】狗十三(Einstein and Einstein)
公開日:2018年11月23日
監督:曹保平(ツァオ・バオピン)
主演:張雪迎(チャン・シュエイン)果静林(グオ・ジンリン)智一桐(ヂィー・イートン)
2014年にすでに完成したものの、一般公開には至らずにいた曹保平(ツァオ・バオピン) 監督の『狗十三(Einstein and Einstein)』が、いよいよこの12月に一般公開される運びとなりました。2015年に『烈日灼心(The Dead End)』、2016年に『追凶者也(Coke and Bull)』など話題の社会派作品を次々に発表してきた曹保平(ツァオ・バオピン) 監督の作品だけあって、大きく期待されています。本作は親子の絆をテーマに、「離婚家族」を生きる13歳の少女の揺れる心を描いた繊細な作品となっています。
【6位】グリンチ(中国題:緑毛怪格林奇)
公開日:2018年12月14日
監督:ヤーロウ・チェイニー スコット・モシャー
主演(吹替):ベネディクト・カンバーバッチ
「怪盗グルー」シリーズや『ミニオンズ』などを送り出したイルミネーション・エンターテインメントの最新作は緑色の怪物が主人公のアニメ映画『グリンチ(中国題:緑毛怪格林奇)』。原作は1957年のドクター・スースの児童文学『いじわるグリンチのクリスマス』で、他人の幸せを嫌うひねくれ者のグリンチが、愛犬マックスと共にクリスマスをめちゃくちゃにしようと企む物語となっています。主人公の吹替は、中国で「巻福」の愛称で親しまれるベネディクト・カンバーバッチが担当。
【7位】クレイジー・リッチ!(中国題:摘金奇縁)
公開日:2018年11月30日
監督:ジョン・M・チュウ
出演:コンスタンス・ ウー ヘンリー・ゴールディング ジェンマ・チャン リサ・ルー オークワフィナ 楊紫瓊(ミシェール・ヨー)
ハリウッドのメジャースタジオの作品ながらも主演に全員アジア系キャストを起用し、全米でアジア・ブームを巻き起こした今年話題のラブコメ『クレイジー・リッチ!(中国題:摘金奇縁)』が3ランクアップ!本作は、シンガポールを舞台に、主人公の女性が億万長者の御曹司である恋人とその一族との間で揺れながら本当の幸せを探す様子を描いたもので、監督は『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』や『G.I.ジョー バック2リベンジ』など数々のヒットを飛ばしてきたジョン・M・チュウです。日本公開は2018年9月28日でした。
【8位】ヴェノム(中国題:毒液:致命守護者)
公開日:2018年11月2日
監督:ルーベン・フライシャー
主演:トム・ハーディ ミシェル・ウィリアムズ リズ・アーメッド スコット・ヘイズ リード・スコット
ダークヒーローを主人公とするマーベルコミックの異色大作『ヴェノム(中国題:毒液:致命守護者)』が中国で記録的なヒットを達成中。今作の主人公として登場するのは、スパイダーマンの宿敵として知られる人気キャラクター「ヴェノム」。サム・ライミ監督作『スパイダーマン3』にも敵役として登場していますが、今作ではその誕生秘話として、正義感に突き動かされて秘密の人体実験の取材を進めるジャーナリストのエディ・ブロックが地球外生命体に寄生され「ヴェノム」と化すまでの様子を描いています。日本公開は11月2日でした。
【9位】シュガー・ラッシュ:オンライン(中国題:無敵破壊王2:大閙互聯網)
公開日:2018年11月23日
監督:リッチ・ムーア フィル・ジョンストン
主演:ジョン・C・ライリー サラ・シルバーマン ジャック・マクブレイヤー ジェーン・リンチ 諸星すみれ
アーケードゲームが題材のアニメ映画シリーズ『シュガー・ラッシュ』の第2弾が中国で好評公開中。故障により廃棄処分の危機が迫ったアーケードゲーム「シュガー・ラッシュ」を救うため、主人公のラルフとヴァネロペがゲームの世界から飛び出し、インターネットの世界で刺激的な新たな冒険を始める様子を描くものとなります。日本公開は12月21日の予定です。
【10位】ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲(中国題:憨豆特工3)
公開日:2018年11月23日
監督:デビッド・カー
主演:ローワン・アトキンソン ベン・ミラー オルガ・キュリレンコ ジェイク・レイシー エマ・トンプソン
イギリスの人気コメディアン、ローワン・アトキンソン主演のスパイアクションコメディ「ジョニー・イングリッシュ」の7年ぶりとなるシリーズ第3作がトップ10をキープ。中国では「Mr.ビーン」(憨豆先生)として根強い人気を誇るローワン・アトキンソンの主演作ということで、同シリーズのタイトルまでが「Mr.ビーン」を意識した「憨豆特工」として定着しています。今作では、隠居をしていたアナログ人間のジョニー・イングリッシュが、目まぐるしく進歩する最先端技術によるサイバー犯罪の黒幕を暴いていく姿を描いています。 (ミン・イヒョウ、謙)