北京
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英国でオークションに出された、円明園の文化財である青銅器の「虎鎣」が、158年ぶりに中国に帰還し、11日に国家博物館に納められました。
「虎鎣」は、西周時代(紀元前1066~前771年)後半のもので、祭りの際に使われた容器とされています。独特のデザインや珍しい虎の飾りがあることから、歴史や芸術、文化の貴重な価値を備えていると見られています。
資料によりますと、「虎鎣」はもともと清の皇室が保存し、円明園にありましたが、1860年に英国の士官に奪われ、その後一族で代々保管されていました。
国家文物局は今年3月、「虎鎣」が近々英国でオークションに出されるという情報をつかみ、外交やビジネス、世論などを生かして中国に戻すよう働きかけました。その後、買い主が中国の国家文物局に寄付したいとの意向を示したので、英国の中国大使館や、国家博物館と連携して鑑定や受け入れ準備を進めました。そして先月23日、無事北京に返還を果たしました。(朱 森)