北京
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中日友好に貢献した岡崎嘉平太氏と中日国交正常化前の1962年の中日覚書貿易(LT貿易)時代をテーマとした「岡崎嘉平太とLT貿易」特別展が5日、北京市にある清華大学で始まりました。この展示会は、中日平和友好条約締結40周年を記念するもので、岡崎嘉平太氏が社長を務めた全日本空輸株式会社と清華大学が共同で主催するものです。
向波涛氏(清華大学党委員会副書記)
展示会の開幕式で挨拶した清華大学の向波涛副書記は、「展示会を通して、両国が国交正常化までに歩んできた知られざる歴史をより多くの人に理解してもらうことで、今後の中日関係に新たなチャンスを提供したい」と語りました。日本側の主催を代表して挨拶したANAホールディングスの伊東信一郎会長は、「日中友好の『井戸を掘った』岡崎先生は、私たちにとって誇らしい存在。展示会を通じて、今後も両国間の更なる友好関係の発展に貢献したい」と述べました。その他にも、当時周恩来総理の通訳を担当した劉徳有元文化部副部長や日本大使館の横井裕大使などが発言しました。
展示会は、清華大学美術学院の展示ホールで27日までの開催が予定されており、会場には中日国交正常化当時に関する資料など100点以上が展示されています。
展示会を訪れた北京林業大学の大学生らは、「展示会を通して、両国の国交正常化に向けて貢献した人物や歴史を知ることができ、とても勉強になり、とても励みになった」とし、「このような両国間の良いエピソードを更に世に知ってもらい、若い世代が努力して両国関係をより良くしていくべきだ」と感想を述べました。
また、同日午後、清華大学では、「覚書貿易時代の中日関係ー岡崎嘉平太と中国」をテーマとしたシンポジウムが開催されました。(取材・写真:劉睿)
伊東信一郎氏(ANAホールディングス会長)
劉徳有氏(元文化部副部長)
横井裕氏(中国駐箚日本国大使館特命全権大使)