北京
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中国人民対外友好協会と日中友好継承発展会の共催による、中日高齢ファッションセミナー及びファッションショーが26日、北京服装学院で開催されました。
中国人民対外友好協会の李希奎秘書長は挨拶の中で、「中日平和友好条約締結40周年を記念してこのイベントを開催した。交流、協力、そしてお年寄りを敬い大切にする気持ちを高めることを趣旨としている。中国は高齢化が加速しており、この問題における日本の対策を学び、参考として、両国が協力して介護の問題を解決し、また生活レベルも高めていきたい」と述べました。
これに対して、日中友好継承発展会の坂下重信理事長は挨拶で、「今回のイベントは当会の設立後に中国で行う初めての事業である。高齢者が健康的で幸せに暮らすことは非常に大切であり、ファッションという切り口から、直接的に高齢者の心と生活の質に触れ、高齢者も楽しめるファッションを身に着け、外の世界との積極的なコミュニケーションにつなげていく。このイベントを継続的に発展させたい」と述べました。
また、中日両国の専門家が、高齢化問題とファッションについて討論しました。中国からは北京服装学院の王秋月教授が「高齢化社会における高齢者の服装消費トレンド」について発表し、日本からは神戸芸術工科大学の見寺貞子教授が「アジアの高齢化社会におけるファッションの役割」について発表したほか、日本のユニバーサルファッションを紹介しました。
今回のイベントの中で最も注目されたのが、高齢者が主役となるファッションショーです。テーマは「温故創新」で、古きをたずね、新しきパラダイムを創るという高い志を表すものです。衣装は見寺教授のチームがデザインし、すでにリタイヤした60-80歳の中国人約20人がモデルを務めました。おしゃれで元気な高齢者が続々と登場し、観客らを魅了しました。
モデル仲間のリーダーを務めた65歳の程虹さんは、「うまく演じるために練習やリハーサルでいろいろ苦労したが、その中で逆に元気をもらった。今回の経験を生かして、今後もいろいろなことに挑戦していきたい。機会があればまた出演したいし、今回のような高齢者を中心としたイベントを続けてほしい」と笑顔で語りました。
見物に訪れた82歳の王耀洪さんは「年を重ねていく中、外と触れ合う機会が少なくなっているが、老後の生活を豊かにするため、撮影やモデルを趣味としている。このようなイベントに出られて本当にうれしい。これからも高齢者のイベントを増やしてほしい」と話しました。(取材:趙雲莎)