香港郵政、「金庸作品の登場人物」特別切手を発行

　香港郵政は11月21日、「金庸作品の登場人物」をテーマにした特別限定切手を発行することを発表しました。これは、10月30日に死去した武侠小説家・金庸氏を記念するもので、発行は12月6日から始まるということです。

　特別限定切手にあしらわれるのは、国民なら誰もが知る7本の小説作品の人物たちです。まずは『射雕英雄伝』の郭靖と黄蓉、『書剣の恩讐』の陳家洛、『笑傲江湖』の令狐冲と任盈盈、『倚天屠竜記』の張無忌、『神雕侠侶』の楊過と小龍女、『鹿鼎記』の韋小宝と康熙、そして『天龍八部』からは喬峰、虚竹、段誉が選ばれました。

　これらのキャラクターが漫画家の李志清氏の手によって中国画の手法で描かれ、さらにデザイナーの賴維鈞氏が切手の上にレイアウトすることで、金庸小説の世界が表現されています。

　作家・金庸氏は享年94歳でした。金庸氏は無二の創作力で文化と歴史の要素を表現し、中国古典小説の魅力を世界にアピールしてきました。香港郵政は、「この特別限定切手の発行を通じて金庸氏への敬意を示すとともに、氏が遺した名作を記念したい」としています。（とんとん、謙）