北京
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番組『故宮・新たなエリア』のイメージ画像
故宮博物院、北京電視台、華伝文化連合出品、春田影視の共同制作によるテレビ番組『故宮・新たなエリア(上新了・故宮)』が9日に放送開始しました。故宮に対する固いイメージを一転させ、故宮を肌で感じることができる番組とされています。
初回放送で、これまで未公開だった「寧寿宮花園」(別名「乾隆花園」)が披露されました。乾隆帝は江南地方に思い入れがあり、10年間かけて退位に向けての花園を造ったのです。この花園は巧みにデザインされており、江南の職人気質が随所に示されているほか、乾隆帝の童心も垣間見えます。
園内にある倦勤斎 通景画
園内の符望楼は、ぜいたくな飾りや対称を織りなしているスタイルで、表裏を持つ乾隆帝を思わせます。
符望楼の藻井
ゲストとデザイナーの鐘華さん
寧寿宮花園の要素と「新たなエリア」のイメージの結び付きが番組のハイライトです。ジュエリーデザイナーの鐘華さんは開発者のインスピレーションを得て、イメージ作品「美什件」をデザインしました。
番組は3シーズンに渡って制作する予定です。初回の放送後、かなりの反響を呼びました。若い世代からは「歴史ものの番組を最後まで見たのは初めて。いきなり感動しました」、「まさかこんなに大事な部分があと2年で公開されるとは。何回でも見に行きたい」、「乾隆帝でもやるせない部分があるんだ。かわいそうに」、「秘密の花園には参りました。中華文化にエールを」などといった声が寄せられました。(ヒガシ、森)