北京
PM2.577
23/19
大学生による「笹川杯日本研究論文コンクール2018」が10月26日、吉林大学で開催されました。全国の大学の応募作品の中から選ばれたおよそ30の作品について、それぞれ研究の成果が披露されました。その実力の高さを印象付けています。
オリジナルなテーマが目立った文学の部(10月26日)
時には鋭い指摘で学生を激励する審査委員の先生(10月26日)
プレゼンテーションと質疑応答による最終審査を経て、文学部門では北京師範大学の左華芸さん(『赤い鳥』における中国像についての研究―イラストを視点として)、言語部門では北京外国語大学の胡楠さん(日本語教育における性別語のあり方についての一考察)、文化部門では大連民族大学の王紫玉さん(中日両国の大学生の就職観についての比較研究)がそれぞれ特等賞を受賞し、日本への研修旅行の機会を獲得しました。
日本行きの切符を手に入れた特等賞の学生たち(10月27日)
このコンクールは、日本語を専門とする中国の大学生が対象とし、論文に加えてプレゼンテーションや質疑応答を審査するもので、中国では初めての開催となります。審査は、日本文学・言語・文化の3つの分野に分かれ、日本語のスキルのみならず、緻密な思考力や高度な理解力などを基準とし、学問の手法や研究の基本的姿勢を身に付けさせることを目的としています。今回、あわせて54の大学から178件の応募があり、各校で大いに注目されました。
フォーラム「日本語教育の改革と発展」。活発な意見交換が行われた。(10月27日)
また、授賞式の翌日、「日本語教育の改革と発展」をテーマにするフォーラムが行われました。中国で日本語教育に携わる専門家らが集まり、人材育成の経験や課題について語り合い、意見交換などを行いました。
参加者の集合写真
今回のコンクール並びにフォーラムは、教育部高等学校外国語言文学類専門教育指導委員会日語専門教学指導分委員会、中国日語教学研究会、日本科学協会、吉林大学が共同主催によるものです。