北京
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聞き手:王小燕
毎月最終週にお送りする「日本の自治体職員在中国 加油」。今月は引き続き公益財団法人福島県産業振興中心上海代表処の渡邉憲夫所長にお話を伺います。特別ゲストは、現在は北京大学外国語学院日本語翻訳(MTI)院生二年で、2016年~2017年、交換留学で福島大学に滞在していた王映昆さんです。
この夏、2020年東京五輪の聖火リレーが、福島県からスタートすることが決まりました。また、野球、ソフトボールの競技が福島あづま 球場で行うことも予定されています。2011年3月の東日本大震災で大きなダメージを受け、現在もその余波を引きずっている福島ですが、真の復興に向けて一生懸命に取り組んでいます。今回はこんな福島の現状や、四季折々の福島の魅力について渡邊所長にゆっくり語ってもらいます。ニコさんこと王映昆さんは留学期間中、福島での実体験を織り交ぜてご紹介いただきます。収録時、この夏、CRIでインターン中の大学生たちも加わり、様々な質問を出しました。
「あかべこ」を背中に着ている渡邊所長は、投げられてきたどんな質問に対しても、根気よく対応していました。お話の中から、福島県人の今の心境がとても良く伝わる気がします。ぜひお聴き逃しのないように。
■写真でみる福島(提供:王映昆、2016年9月~2017年7月撮影)
菊人形展の会場・霞ヶ城公園からの眺め。白い雲に覆われているのは安達太良山。彫刻家・高村光太郎氏の妻、智恵子氏から「本当の空と詩を呼んだ山」と称されています
猪苗代湖
鶴ヶ城の雪景色
猪苗代湖のほとりにて
桜と雪山・福島大学国際交流センターからの眺め
故郷の復興を願って開店、南相馬市小高区「ひまわりカフェ」
二本松菊人形展
【プロフィール】
渡邉憲夫(わたなべ のりお)さん
公益財団法人福島県産業振興中心上海代表処 所長
1971年に福島市に生まれる。1995年に静岡大学卒業後、民間企業での勤務を経て、1998年4月に福島県庁に入庁。2005年11月~2008年1月、独立行政法人国際協力機構北京事務所で研修。2010年4月~2013年3月(公財)と2017年4月~2018年3月の二度にわたり、福島県産業振興中心上海代表処で副所長として勤務。2018年4月から、同代表処所長に就任。
■9月25日放送「CRIインタビュー」へのお便り抜粋
★愛知県春日井市 小笠原広行さん
本日の《CRI インタビュー》は福島県からの駐在員・渡邉さんと留学経験のある王さんでした。私も栃木県大田原市で被災し、災害 支援のバックアップをしていましたので、愛知県に帰郷は致しましたが、福島の早期復興を切に願っております。確かに福 島県は果物が豊富で、喜多方ラーメンも美味しいのですが、私のお勧めは、ミルク味の餡を、バターを使ったしっとり生地 で包みこんだ焼き菓子「ままどおる」です!! 福島のお土産としては最適だと思います♪是非是非お試しくださいネェ~♪……それでは、また~再見!!
★東京都東久留米市・細谷 正夫さん
今夜の「CRIインタビュー」を聴き、あの日のことを想い出しています。もちろん、東京に住むわれわれにとっては、福島を初めとする東北地方に住む皆さんに比べれば、大したことのない状況でしたが、当時、わが家では、連れ合いが「大動脈解離」の手術から間もなく、手を取ってベッドから起こし、外に逃げ出そうとしたところで、大きな揺れが止み、ホッとしたものでした。
★名古屋・ゲンさん
福島県加油、初めての登場だったのですね。福島県民の皆さんは、まさに千秋の思いで待っていたことでしょう。
私も緊張して聴きました。とくに上海からのサッカーチームの子供たちが20人も来ていたことは知りませんでしたので、全員、皆さんの協力で安全であったことに胸をなで下ろしました。次回に続くそうなので、楽しみにしています。
■10月30日放送「CRIインタビュー」へのお便り抜粋
★名古屋・ゲンさん
以前、何かで読んだことがあるのですが、ウクライナの原発事故の被災地と連絡を取り合ってチェルノブイリの救援活動をしている日本の市民グループの人が言っていたことが印象に残っています。「現地の人たちは、薬やミルクや物資をくださいと言っているのではない。私達のことを世界中の人に忘れてほしくないのです」と、言っていたそうです。 こういう放送は、色々な立場の人がいるので、どんな言葉にも傷つく人がいると少し心配しました。でも、現地で暮らしている人たちがいるという現実を私たちは受け入れたいと思います。又避難したまま、その地で新しい暮らしを始めている人たちもいます。その人たちも温かく抱擁したいです。
この番組で、福島の自治体の立場で放送したことは、世界に福島の人たちのことを忘れないで欲しいという福島を故郷や仕事場としている人々の、魂を癒す音楽のように感じました。
渡邊所長さんと留学生のニコさんのお話しは、一つの事実であることに間違いありません。別の事実もあることを私たちは知る必要もあるでしょう。どちらにしても、二度と再び同じ悲劇がおきないように、叡智をもって福島を知り、包んでいくことが私たち地球で暮らす人間に求められていることだと思います。色々な想いを秘めながら放送された皆さんの勇気に、心から拍手を送ります。
■この放送をお聞きになってのご意見やご感想をぜひお聞かせください。メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn
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