北京
PM2.577
23/19
担当:王小燕
「ハムフェア」は、日本ではアマチュア無線界最大のイベントとして知られています。今年は8月25日、26日に東京のビッグサイトで開かれ、3万9千人の来場をひきつけました。
「ハム(HAM)」とはアマチュア無線家のことを言います。アマチュア無線は専門の機材が必要な上、免許制のこともあり、様々な趣味の中でも「King of Hobby (趣味の王様)」とも言われています。アマチュア無線局は日本では、1995年にピークの136万局に達しました。現在は、大きく減少したとは言え、依然として42万局で米国の70万に次いで、世界2位をキープしています。なお、中国では改革開放後に、アマチュア無線の許可が解禁され、現在の登録局数は約6万局と見られています。
さて、二日間で約4万人の参加をひきつけた「ハムフェア」とは、一体どのような集まりなのか。どのような人たちが何を求めて出展・参加し、何について情熱を燃やしていたのでしょうか。今回は、中国でも資格を取得して、運用をしているアマチュア無線家・中山孝蔵の案内で会場を回ってきました。会場で見聞したこと、出展者や参加者に伺った話と共に、中山さんの補足説明でアマチュア無線の世界へとご案内いたします。
受け売りではありますが、中山案内人に教えてもらったアマチュア無線の用語をメモさせてもらいますね。
【CQ(シーキュー、call to quarters)】無線通信で、不特定の相手を呼び出すための符号。
【QSLカード】アマチュア無線家が交信したことを証明するため、交信相手に発行する カードのこと。交信証明書とも呼ばれます。
【QSO】日本のアマチュア無線では「交信する」という意味として使われています。
【DX】アマチュア無線では、「遠くの」とか「遠距離交信」の意味。対語はローカル。
【アワード(Award)】交信(QSL)、傍受(SWL)したアマチュア局が、ある条件を満たした場合に与えられる賞のことを言います。
【アーボール(EYE BALL)】直接あって話すこと。Eye Ball Meetingは、「オフ会」に相当します。中国語では「眼球交信」。