No.071 キーワードチャイナ 【丰收节】&【恋爱课】

2018-09-22 15:08  CRI

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 キーワード①

 【丰收节】(fēngshōu jié)[固]豊作の日.

 「丰收」は豊作、豊富な収穫を意味する言葉で、「节」はここでは祝祭日を意味します。したがって、「丰收节」は豊作の日、豊作記念日、実りを祝う日となります。9月23日は秋分の日ですが、中国では、今年(2018年)からこの日に「中国农民丰收节(中国農民豊作の日)」という名称を与え、新たな祝日に設定しました。祝日ということで、お休みかどうかが気になるところですが、2018年は中秋節などと重なることから休日扱いですが、来年以降は未定だとのことです。お休みになることを期待したいですね。

 さて、豊作を祝うこと自体は、これまでも農村地域で大々的に行われてきましたが、第二次産業、第三次産業全盛の時代に入ってからは、特に都会に住む人について言うならば、豊作に対する喜びや有り難みを忘れてしまっている感があります。今回祝日を定めた背景には、そのありがたみを喚起しようという政府の思いがあるように感じます。

 現実には、1950年代以前に生まれた人なら、例え都会に住んでいたとしても、まだまだ二十四節気や気候、作物の実り具合や市場に出る作物の変化などにそれなりの関心を持ち、生活の中に取り入れている人がいますが、1970年代以降に都会で生まれ育った人たちは、草と麦の区別がつかないほど、農業からかけ離れた生活を送るようになりました。その次の世代は言うまでもなく、世に言う「豚を切り身の肉だと思っている世代」になりつつありますし、将来にも大きな不安を覚えます。

 振り返ると、これまで中国にも豊作を祝うお祭りは存在していました。漢民族と一部の少数民族の習慣にあったものですが、一部地域では陰暦の十月十日、別の地域では陰暦の八月十五日と、時期が統一されていませんでした。ですので、今年、こうして秋分の日が豊作の日と改名されたことをきっかけに、「これからは毎年全国一緒にお祝いできることになった」という理解もできるのではないかと思います。

これをきっかけに、農業に関心を寄せる若者が増えることを願わずには入られません。

 キーワード②

 【恋爱课】(liànài kè)[名]恋愛科目.

 「恋爱」は恋愛、「课」は「上课」「课程」でおなじみのレッスン、授業の意味ですので、「恋爱课」は恋愛に関する授業となります。

 昨年9月、中国鉱業大学で「恋愛心理学」という選択科目が設けられました。この大学のオンラインプラットフォームの統計によりますと、この1年ほどでアクセス数は150万を超えているそうです。

 この選択科目は、鉱業大学の段鑫星教授のチームが開設したもので、大学生の恋愛を切り口に、無料の大学講義映像サイト「ムーク(MOOC)」やオフラインイベント、ライブ配信によるヴァーチャルクラス等を通して、恋愛観、恋愛理論、異性と付き合う上での「技巧(テクニック)」など、理論的知識を実例に合わせる形で教授するものです。オフラインの「実践」クラスもあるそうで、まさに「学問」の形をとっています。

 選択とは言え立派な大学の科目ですから、単位を取得するにはもちろん、テストがあります。その試験は授業映像の鑑賞(20%)、小テスト(10%)、学期末のオンライン試験(30%)、カリキュラムベージへのアクセス回数(20%)、オフラインイベント参加(20%)という5つの部分に分けられます。70点以上獲得すると2単位取得でき、成績が90点以上は優秀と評価されます。先学期の履修者はなんと484人と大変な人気でしたが、この授業、簡単そうに見えても、不合格も三人出ているということです。高得点にしても、不合格にしても、なんとなく肩身がせまいように感じるのはちょっと古いと言うことなのでしょうか。

 さて、この試験のお題目はと言いますと、例えば、「人々は往々にして自分と似た人と付き合おうとするが、ここで言う相似性とは客観的な相似性であり、当事者が感知した相似性ではない」という文は正しいかどうか、といういわゆる正誤判断の問題や、「プラトニックラブをどう理解するか」などという論述問題があったようです。皆さんなら、どう回答するでしょうか。

 周りを見回すと、中国にも草食系が増えているように感じます。特に大学生にもなると、社会や親から色々と見えないプレッシャーがかけられ、社交感覚が狂ってしまっているということも考えられます。昔などは、大学卒業まで「恋愛禁止」を厳しく言いつけられ(もちろんはみ出す学生も沢山いましたが)、卒業すると「さっさと結婚しろ」と真逆のことを言われると言う状況がありました。今でこそ、過去のような極端な家庭教育をする親は減っており、小中学生から恋愛に走る子供も沢山いるものの、実際に大学に入るまでに勉強しかしてこなかった学生もなお多く、今回紹介したような恋愛に関する授業がその不足を補うものになるのかが注目されます。

 日本のある大学でも「恋愛学入門」と言う講座が開かれていますが、アジアの特徴的な習慣として、恋や愛に関する知識はおおっぴらに教えられることがなく、どうしても想像や妄想で暴走することが多かったように思われます。中国でも日本でも少子化が問題となる時代、こうした教科の出現が、健康な社会の発展に役立つものとなることを願わざるを得ません。

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10月29日放送分
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