No.069 キーワードチャイナ 【二倍速追剧】など

2018-09-15 11:22  CRI

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 キーワード①

 【二倍速追剧】(èrbèisù zhuījù)二倍速でドラマを見る.

 意味

 「二倍速」は、字面通り倍速、2倍速の意味で、「追剧」はPCやテレビを通してドラマシリーズを追いかけるように鑑賞することを言うものです。これを「二倍速追剧」として、「2倍速でドラマを見ること」を指します。

 今、中国のほとんどの映像アプリには、通常のスピードのほかに、0.5倍速、1.5倍速、1.75倍速、2倍速など通常より早く見られる機能があります。見たいドラマが多かったり、暇な時間が少なかったりする若者が、よくこの機能を使って飛ばし見をします。

 学校の講義映像などは、往往にして面白みがないことから2倍速で見ることが考えられますが、面白いドラマで2倍速は少し不思議に思われるかもしれません。ところが、最近の若い人の間では、「二倍速追剧」はドラマを見る「标配(標準仕様)」となっているようです。あるネットユーザーが微博(ウェイボー)で「今の若者には時間が足りない。ドラマも2倍速で見なければならない」と愚痴をこぼしました。それが数千回リツイートされて、さらに「倍速で見ないと済まない」、「3倍速や4倍速がないから仕方ない」などのコメントが付くようになっています。

 確かに、倍速で見ると使う時間が半分になりますから、1時間のドラマが2倍速だと30分になり、20回の時間で40回のドラマを見ることができます。彼らは、まず倍速で見て、見たいところを巻き戻して、通常のスピード見直すというようなやり方をするが多いようです。

 原因として、都会の生活のリズムが速くて余裕のある時間がないのが主なものですが、近年の中国ドラマの回数が多いことも要因の一つにあげられそうです。今年4月に発表された『2018年中国テレビドラマ産業報告』では、2017年、ドラマ1タイトルにつき40回弱の尺があることが分かりました。また、一部の国産ドラマは、放映回数を増やすためにストーリーに余分な内容を入れたりするので、倍速で見ても理解するのにまったく支障がないようです。しかし、製作サイドとしては、俳優のギャラも嵩むことから、そんなにいいことには思えません。

 少し考えてみると中日では逆の現象が起こっている事に気づかされます。日本はバラエティを20年も30年も続けることを奨励しながら、近年のドラマは毎回10〜11話で終わってしまいます(なかには「相棒」のようにシーズンを重ねる珍しいドラマもありますが少数ですね。そういう意味では「太陽にほえろ!」や「西部警察」などのように、過去普通に見ていた長編「週刊」ドラマがいつしか1クールで変わるようになっていた事に気づかされます。「サザエさん」は別です)。ですが、中国では、バラエティはシーズン制、でもドラマは最低20話、平均40話となっています。先ほどギャラの話をしましたが、それを回収するにはそのくらいの回数を販売しないとリクープできないのかと邪推してしまうほどです。

 ファンはファンで色々と違うライフスタイルが出てきているようで、人によっては「倍速でドラマを見ることに病みつきになってしまって、そうしないと逆にみていられない」と言う状態の人もいるようです。もちろん、ストーリーのリズムが良かったり、役者の演技が良かったりするドラマには2倍速では見ないのではないかと思いますが、これもリズムの速い生活に適応するための知恵と考えるべきなのでしょうか。

 

 キーワード②

 【杠精】(gàngjīng)[名]へそまがり.

 「杠」は「抬杠」という言い方からスピンオフしたもので、日本語では口論する、反論する、いちゃもんをつける、屁理屈を言い張る、言い合う、水掛け論をやる、などなどの意味で、「精」はここでは、化け物、もののけの意味となります。したがって、「杠精」はへそまがりを意味することになります。

 以前、「戏精」という単語を取り上げましたが、語構成はそれと同じです。この「杠精」は他人が何を言っても、いつも重箱の隅をつついて反論する人です。時には、まったく道理にかなっていないようなことでもただただ「反対したいがために反論」します。

 実際にこういう人は多いようで、ネットには、「给“杠精”一个槽点,他能“杠”起整个地球」(へそまがりに突っ込みどころを与えてしまうと、彼はその「屁理屈」を地球全体まで広げることができる)という意味の言い方もあります。

 また、「杠精本精」という言い方もありまして、つまり、「杠精」本人だという意味です。これはネット上で流行っている「××本×(××本人)」(「戏精本精」や「仙女本仙」、「可爱本爱」、「尴尬本尬」など)の構文から由来する言葉です。

 このようなキャラクター、皆さんの周りでも発見できるのではないでしょうか。その対策ではないでしょうが、最近はアンガーマネジメントの本が日本でも流行っています。そして、同じようなタイミングで、中国にも短気な人が増えているようです。「抬杠」に命をかけているような人もいます。ですが、ポジティブに考えると、そうした人は「色々なことに疑問を持つ性格」ということもできるかもしれません。何を問題だと捉えるのか、本当に問題なのか、逆にそれを観察することも思考力の鍛錬には良いかも知れません。

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10月29日放送分
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佟同