北京
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1時間目 七夕節の伝説と風習
中国では、七夕節は女性が裁縫や刺繍がうまくなるように祈る日です。その理由は七夕のヒロイン・織姫が裁縫を司った神様だからです。
七夕節はかつて女の子が裁縫や刺繍の上達を願う、女の子のお祭りでした。昔は裁縫や刺繍の上手な女性が人気の的で、不器用な女の子はお嫁の貰い手がない、あるいは良いところにお嫁に行けなかったそうで大変だったようです。そのため嫁入り前の女性は七夕の夜、庭に果物などを供え、織姫に手の器用さの上達を祈ったのです。
そして、この日、人々は害虫除去の薬を作ったり、本や衣類の虫干をしたりしていました。今ではこの節句と織姫・彦星の七夕の伝説が重なり、神様と人間の愛の物語を想う日となっています。
最近では、伝統的な七夕節の風習は廃れつつあります。その代わりに恋人たちがプレゼントを交換したり、一緒に特別なディナーを食べたりして、今では中国のバレンタインデーとなっています。
2時間目 七夕節発祥地の山西省晋中市の観光地とグルメ
織姫・彦星の七夕伝説は、山西省晋中市の和順県の天地村に起源を持つとされています。今でもこの村には、この伝説にちなんだ地名が残されています。例えば牛郎洞、金牛洞、天地池などは七夕伝説でよく聞く言葉です。
和順県の上の行政単位は、晋中市です。晋中市は、山西省の省都・太原市の東にあります。面積は1.64万平方キロ、人口は336万人(2017現在)。
また、晋中市には観光スポットがたくさんあります。今日のこの時間では、世界遺産に登録された平遥古城、山西商人の邸宅・渠家大院のほか、現地のグルメとして、合碗子と碗托をご紹介します。是非、お聞きください。(まとめ:任春生)