北京
PM2.577
23/19
担当:王小燕
「戦争と平和、そして心の和解を考える」シリーズ3回目。今回は若者たちの地道な取り組み、そして、彼らの活動を後ろで力強く支える人にフォーカスします。5月中旬に南京で行われた中日学生交流大会での取材を、閔亦氷アナとともに伝えます。
この5月19日、発足から10年目を迎えた「中日学生手話交流大会」が南京で開かれました。
5月20日は中国では「身障者の日」です。この日に合わせて、北京在住の日本人留学生10人からなるチームが、南京にある南京市聾唖人学校の生徒さんたちと交流会を開きました。これら10名の学生は早稲田大学、同志社大学、東京外国語大学、名古屋大学から北京で交換留学をしている学生でした。去年11月に北京で開かれたこの交流事業に関する説明会がきっかけで、参加に応募した皆さんです。
この交流事業の創設者で、交流を精力的に支えてきたのは、現在は神奈川県在住の藤田安彦さんです。藤田さんは元日本企業の中国駐在事務所代表、数多くの現地法人を中国で立ち上げ、定年後、中国でアジアや世界の経済を議論するボアオ・アジアフォーラムに発足時からスタッフとしてかかわり、さらに、その後、民間人として日本の独立行政法人「国際交流基金」の北京事務所所長としても活躍していました。異文化交流のベテランだといえます。
学生たちはどのような思いで交流活動に参加し、藤田さんはまたどのような思いでこの事業に献身的に支えていたのでしょうか。CRI日本語放送公式ウェブサイトの映像企画「北京の表情」は、ミン・イヒョウアナを始め、王巍記者、佟同記者からなる取材班を立ち上げ、去年11月から今年の南京行きまで、密着取材した番組を制作しました。番組映像は「手と手 心と心を携えて~実録!中日学生手話交流」と題して、3回シリーズで、CRI日本語の公式サイトで公開されています。
戦争がもたらした深い心の傷を乗り越えるために、若者たちの地道な取り組みにぜひ注目していただきたく、今回は映像番組の音声を再編集してお届けします。